私は見えないものを見るという能力は乏しいため、「ほら、ここに龍がいる!」と言われても、ああ、まぁ見ようによっちゃあそう見えなくもないか?程度である。
ただ、その情報を得たということは、よ。
わかんないけど、いるってことにしとこかな、という感じになる。正直どちらでもいい。
私にはお抱えのヒーリング天使部隊がいるのだけど、友達がこれから手術でナーバスになってるときなど、よろしくーと飛ばす。
見えない。天使なんかまったく見えない。
効果があるかどうかも、実のところよくわからない。わからないけど、向かわせるときに何かしらの反応は感じる。
はいはーい、と軽く向かうか、ためらいながら向かうか、いや、これは無理っすよな感じで向かうか。その反応が私の無意識から来ていることも解っている。
どんな仕事をしたかは、あるいはした可能性があるかは、本人から聞いたりする。そこそこ優秀に働いているようだ。
それが本当かどうか確かめる術はないけど、これもやっぱりどちらでもよい。
そういう見えない存在を私も見たい!と思ってた時期もあった。でも、見えないと思っているのでなかなか見えるようにはならなかった。
見えないけど、感じることはある。
ふと、やけに友達が気になって、なんとなくごめんなさいな感じがした。おや?ああ、そういえばまだ支払われてないのがあった。それを気にしてるのかしらと思い、心のなかで「入金するなら今だぞ!」と拳を握った数日後、入金したと連絡があった。
3ヶ月サポートの期間中、その人のあれやこれやも一緒に解放する。ゼルダの伝説でリンクの肩の上あたりを飛んでる妖精ナビィをイメージしている。
「なんかここらへんにサトコさんいる感じなんですよー」と言われて、あ、気がついた?すごいね、と思ったりした。
そんなに確信があるほど強いものではなく、風が吹くようなさらっとしたもん。
そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない、くらいの確信のなさ。
そんなんで案外ちょうどいいのかもしれない。
私の守護天使?はミカエルなのだけど、呼び出すと大きな石像のような、バビル二世に出てくるポセイドンのような感じで、あまり天使っぽくない。要望だけ伝えると「御意」と言って消えていく。もうちょっとフレンドリーでもいいんだが。執事か!というくらい無口で真面目だ。それほど出番はない。
見えないものも見える友達に、サトコさんのミカエルって四角っぽい石像みたいな感じですか?と言われて、それそれーーー!ってなった。
見えない存在たちって、そんなもんなのだ。
ああ、もちろん人にはよると思う。
私にとってはそんな感じ。
他の人のミカエルはもっと天使っぽいんだろうな。金髪か栗毛の巻き毛でさ。
今は亡き私の犬たちも、呼び出せば飛んできて甘えてくる。相変わらずかわいい奴らだぜ。
ああ、そういえば、息子の給料が低いので「彼が必要な人材だと思うなら、給料あげたってくれや」とイメージの中でカツをいれたら、昇進して給料も上がってた。
彼の雇用主も会ったことないので、私にとっては見えない存在である。
芸能人とかも、会ったことないので見えない存在だけど、映像では見るので実在する可能性はかなり高い。
友達で、今目の前にいない人たちも、見えない存在だ。会ったことあるし、存在すると確信してるので、現実に存在する確率はすごく高い。
画面越しにお会いした人も、存在すると確信してるので、たぶん日本のどこかに存在する。
確信しとかないと、あれ?ってことになるかもしれないからね。世界はそのくらいあやふやだ。
ときどき、みんなは今どこの時空にいるのかなーなどと思ったりする。
今私は一人で家にいるので、全ての人たちは見えない。私の意識の中にいる存在たちだ。
お茶でもしようぜってなって会うときは、意識の中から現実化されて、肉体同士で会える。
それはもう、奇跡って言っていいと思う。
私にとっては仏陀も◯◯さんも変わらない。
目の前にいないときはどちらも見えない存在であり、確率で存在する。
そんな見えない存在が、肉体をもって目の前に現れるんだから、そりゃ奇跡でしょ。