以前はこれが、ぼんやりとしかわからなかったのだけど。


まずその前に他者とは何者かという話。


肉体では自分ではない人、となる。

これは実のところどこまでも変わらない。

構造的に言うなら、

「私」という枠の外側に存在していると感じる何かということになる。

自分ではない何者か と認識しているもの。


例えば、小指の爪は薬指の爪を他者と感じる。

肝臓や心臓なんて、関わりのない他人だ。

それでも血液は身体中を巡り、

繋がりがあるくらいには感じている。


その上位意識の肉体の個人としての私は、

それらが全て自分の一部であることを承知している。

この体の外は自分ではないと認識する。


肉体意識のひとつ上の意識では、

この世界が自分であると認識する。

人も物質も生物も自分の一部である。

でもその外側に何者かの気配を感じる。

これはこの世界を作るための、

協力者としての他者だ。


それよりやや大きな意識では、

その他者は重なりあったマルチユニバースの話を教えてくれる。

要するに、お隣の宇宙事情を教えてくれるのだ。


人は各々ひとつの宇宙を持つ。


そして見えない自分の可能性の宇宙を、

知らせてくれる。

それは至って普通の会話として。


その上の意識ではそれらもまた自分の一部だと知っている。

これが入れ子で繋がっている。


というように、これが「私」だと認識する

その外側にいつも他者のような私がいる。

まるで自分の影である。


全て私だと認識した瞬間に、

自分ではないと感じる何かを認識する。

これを他者という。


内包すれば他者は自分。


どこまでも自分を知ることしか出来ないが、

知れば知るほど、知らないことは増えて、

外側には広大な宇宙を感じるという、果てしない物語なのだ。



やれやれ ┐(´д`)┌