意識の探索をするにあたり、
「時間なんぞない」というのを念頭に入れとくと、ちょっと楽な気がする。
肉体サイズの私には信じがたいこれも、
まぁまぁのサイズの私だと当たり前だ。
なので、肉体サイズで実感がなくても、
~だとすると、と考えることで、
それだけでも意識は大きくなる。
意識が大きくなると見渡す範囲も広くなる。
今この瞬間という一点にフォーカスすると、
それに伴って意識は最大化するわけだ。
過去というフォルダに入った認識は、
それがどれだけ真実だと思えても、
どれだけ実体験に基づいていても、
どこかで教わった歴史だとしても、
今のこの自分を含めた状況を、
説明するための素材でしかないことがわかる。
その認識のどれが欠けても、
今の自分を形作れないことがわかる。
そして、そのために過去というものがある。
過去は今の自分のつじつま合わせだ。
過去は全てただの思い込みだとすることもできるし、実際そう。
その領域に行くなら、
感情とジャッジと物差しを足元において、
手ぶらで意識の階層を降りていこう。
階段でもいいし、エレベーターでもいい。
慣れないうちは、ゆっくりめに。
最下層には物理情報のフロアがあるので、
そのひとつ上で降りる。
そこは時間の概念を扱うフロアで、
だだっ広く特に何もない中、
ぼんやりと明るいとこがあるのでそこへ行く。
そこで時間を感じることはできない。
そこでは過去を作り替えることができるし、
歴史を書き換えることも出来る。
未来も同じだか、それは顕在意識と変わらない。
そう思ってみるだけで、
あらゆる組み立てが可能だ。
未来と過去は大差ない。
何かをひとつ変えると、
その前後がそれに合わせて、
辻褄が合うように整頓されるのがわかる。
しばらくそれて遊んだら、
今の自分というとこにフォーカスしてみる。
慣れ親しんだ過去が行儀よく並び、
やけにしっくりくることがわかる。
そこは、ただそれだけの場所。
さっきやったのはただのシミュレーション。
夢のように儚いものだ。
満足したら上に戻ろう。
時間と書かれた紙があるので、
おみやげにもらっていこう。
なるべくゆっくり、丁寧に上に上がる。
急浮上すると、紙を失くしちゃうのでね。
おかえりなさい。
お疲れさまでした。