少し前にこんな夢を見た。
友人たちに、さよならの挨拶をしにいく。
他愛もない話をして、
会えて良かったと伝えて、
かといって、別れの言葉を言うでもなく、
それでいて、それが別れなのだということを友人たちもわかっていて、
でも、さよならは言わず。
ああ、たとえば病気で亡くなるなるときとか、
そんな感じなのかもしれない。
学生時代に別れを告げる時とか。
どちらもこれが今生の別れだと思いながら、
ただ、他愛のない話を少しする。
誰某には会ったのかと言われ、
これから会いに行くよと伝え、
友人たちに挨拶回り。
最後に、母屋の居間で家族に別れを告げた。
唯一母だけが泣きだして、
世話になった、心配しなくていいとハグした。
そしてさよなら。
目が覚めて、そうか、こういうことかと思った。
覚醒したら戻らないというのは、そういうことよね、と。
知ってしまったら、知らなかった時には戻れない。
あの、懐かしい肉体の感覚には戻れないのだな。
そしてその時が来たら、行くだけだ。
つうりさんの誘導瞑想にそんなんあったな。
それは今ではないけど、
未來にはもう用意されてるんだな、と。
それは、ひとつの死と言えるのかもしれない。
などと、ちょっとだけしんみりしながら、
朝のコーヒーをいれた。