先日弟が帰省していた。
娘が受験生だということで、
彼が家庭を持ってから初の単独帰省だった。
割に大きな会社に勤めているので、
定期的な検査と、帰省前の検査は欠かさない。
3日ほどいて帰宅後、
陽性反応が出た!ごめん!と連絡があった。
一緒にいた私と母も可能性がある。
受験生のいる弟ファミリーもたいへんだ。
私もちょうどここ3日くらい、
本当にからだがきつくて、
え、もしやかかっているのでは!?(熱はないのに)
とか思ったり、
母もなにぶん高齢なので、
もしやかかってそのまま昇天か!?と思ったり、
わずらわしいお盆行事をしなくていいのでは!?と思ったり、
一通り心配してどきどきした。
ちょうど、弟が帰り際に置いてった会社支給の検査薬があったので、
母と私はそれで検査して陰性だった。
でも念の為、お盆行事は全部キャンセルだ。
というわけで、陽性反応が出たのは弟のみ。
普通なら心配するところなのに、
私は弟を心配できないのだ。
彼は大丈夫という根拠のない確信がある。
幼い頃、まだ保育園児くらいだった彼が、
蛇をつかんで海に投げたシーンを思い出した。
それは私にとってかなりのインパクトだったのだ。
おまえはこわくないのか!!??
彼は幼いながらも、そのへびが毒を持っているかどうかを判断し、
これは毒のない奴だから大丈夫だと頭を後ろから摘み、
驚いた周りの大人がやめろやめろというので、
そのままひょいと海に投げたのだ。
あいつはパニックになりにくい。
バイクの事故で空中を飛んでる最中に、
どんな受け身をすれば一番怪我が少ないかを考えられるやつだ。
東北の地震の時も、庭でBBQをしていた。
ちょうど前日にたっぷりの食材が生協から届いたところで、
ライフラインがとまった中でも、
それなりにエンジョイしていたように見える。
心配する隙がないのだ。
家族への感染対策をばっちりやって、
適度にリモートで仕事しながら2週間のんびり過ごすのだろう。
それにしても、こんな引きこもりで、
ほとんど誰にも会わない私のところへも、
その余波が届くようになっている。
収束にはまだちょっとかかりそうだねぇ。