純喫茶 あ、そうかは、お客様のお忘れ物が多いのです。
つい先日も30代くらいの女性のお客様が帰られた後、
座席に「認めてもらえなかった悲しみ」が置かれていました。
念の為中を確認しますと、そこにはこう書かれていました。



「お前が男の子ならよかったのになぁ」ってお父さん笑って言ってたけど
ずっと私こう思ってた。女の子でごめんなさい。男の子みたいに強くならなくちゃ。
あのときのちょっと悲しい気持ちを、置いていきます。




どんな気持ちも忘れていってください。

ーあ、そうか店主ー

 

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こちらの掲示板はどなたでも書き込みできます。

ポケットにつっこんであったクシャクシャのガムの包装紙みたいな気持ちがあれば、

喫茶に忘れていってください。

 

 

昨日のお客様ピーターパン娘さんから

こんなコメントをいただきました。

 

 

 

昨日ここに書き込んで暫くしてから変化があったことに気づきました。

 

出来事に「重み」が無くなって、ただの「事実」になりました。

感覚的には事実だったのか夢だったのかもわからないぐらい・・・

「おそらく事実であったであろうこと」になりました。

 

人生の中で大きなイベントだったのに。

ありがとうございました。

(忘れ物取りに戻ったんじゃないですよ)

 

 

 

 

 

お忘れ物は、無口なマスターが風船に結んで飛ばしています。

その風船がすっと空に溶けるのを見届けて、

マスターはお家に帰るのでした。