を、つくろうと思っている。
何年か先には墓じまいを予定してるので、
本家長男である息子には、
せめて家系図を渡そうと思っているのだ。
家系に歴史あり。
ドラマあり。
本日は叔父(祖父の末弟)の、
父にとっての従兄弟の兄妹が来てくれて、
その一家にまつわるドラマを話していた。
祖父と叔父は歳が離れているので、
その兄妹は私たちに歳が近く、
感じ的には、私たち兄弟の従兄弟のような感覚だ。
9つ上のTちゃんは、
幼い私の憧れのお姉さんだった。
叔父夫婦は再婚同士だったのだけど、
叔父と先妻の間には女の子がいて、
だがしかし、その少女は妻の不倫相手との子だった。
先妻はその子を育てることを放棄し、
叔父の実家である我が家に置いていった。
その後養子に出されるが、
家庭環境が悪く自殺未遂があり、
結局は叔父夫婦が引き取って養子にしたのだ。
そういった経緯を実子であるTちゃん兄妹は知らされることなく、
従兄弟のお姉ちゃんくらいに思って一緒に生活していた。
実際には血縁関係はないのだけど、
その養子娘はある種心の拠り所として、
叔父は実の父であると思っているところがあって、
叔父亡き後、遺産相続で一悶着あったのだ。
ふと、そんなドラマを、
私は今後誰かに伝えることはあるんだろうか、と思った。
父方の家系のドラマを、
また母方の家系のドラマを。
私はずっと本家にいるので知っているが、
私の兄弟はそれを知る機会はあるだろうか。
そもそも興味はあるんだろうか。
兄弟は、母の実家に「おじいちゃん」の存在がなかったことに、
果たして気づいているだろうか。
別に知らなきゃいけないことでもないし、
話さなきゃいけないことでもないし、
それを知ったとて、なんになるわけでもないけど、
せめて息子には、伝えておこうかなと思うのだ。