手芸のお仲間は私を入れて3人。
グループ名をHipa Hipaといいます。


私が20代後半の頃、機織り教室に行ってまして、
そこで知り合ったお二人です。KさんとMさん。


3年で卒業の教室で、
最終的に木綿の反物一反を織り上げます。

入った時は15人ほどいたのですが、
残ったのは私たち3人だけでした。

その作業はほんとに途方もなくて、
一人でそのモチベーションを保つのはたいへんです。
それぞれが機織り機を購入して、家に持っていました。


私もしばらくやっていたのですが、
イラストの仕事が増えて、いつのまにか遠のいてしまいました。


ふたりは私より一回りほど年上です。


私はすっかり離れていましたが、年齢の近いふたりは、
細く長くおつきあいが続いていました。



魂の夜に突入してすっかりやる気をなくし、
生きる気力も0で、すべてを放棄した時、
無性に編み物がしたくなりました。

それは「せずにいられない」という、まさしく衝動から発したもので、
食べることより優先されました。


でもね、そのときの私にはよくわからなかった。

もう鬼のような形相で編みまくってたわけだけど、
だって、「魂の衝動」が編み物だなんて!
いくらでもできんじゃん!!!!
もったいぶるものでもなんでもないじゃん!!!

それが使命だなんて思えないよね。


もっと大げさなもんなんじゃないの?!


でも、それでも、私がやりたいことはそれだった。
編みまくって編みまくって、糸を結びまくって、
次が折り紙だった。
折りまくって折りまくって・・・・。


こんな誰にでもできること・・・・・・・。



そこにあったのは、幾何学への渇望だったのだと思います。



手芸をやりたおしてるとき、

「手芸友達が欲しい!」と心底思いました。
楽しいよねーーーーを共有するひとが欲しかったのです。
言葉として口に出したりもしました。



15年ぶりに連絡が来たのです。



「キシダさん元気?3人で会いましょうよ。」



Kさんからでした。

私の心の叫びが届いたのでした。










今年の誕生日は、Kさん宅でお泊り女子会。
私より一回り以上お姉さんふたりは、
私より飲み、私よりしゃべり、私よりよく食べました。
気づいたら朝ですよ。



生きるって、おもしろいね。

そして、なんてことないことなんだね。