
案外ハイテクメモ。
マル秘とはいえ、
実際マル秘なのはフォルダの方です。
ノートに記されている「特記事項」は、
研鑽に研鑽を重ね、
すでに信念となってたりもします。
中の赤いフォルダは、
今生におけるファーストインパクト。
あるいは、常々親から言われていたことなど。
名称未設定フォルダは「思い出」の数々。
注意事項には、
「特記事項に反した場合の罰則」と
「うっかりやらかしたときの対処法」が記されています。
これらは、赤、その他フォルダの
体験という事実から割り出され、自動保存されます。
特記事項横のフォルダは普段ロックがかかっていて、
中身があからさまに見えないようになってはいますが、
これらは、無意識に顕在意識にはたらきかけ、
それらのデータをもとに、普段生活しています。
要するに、マル秘とは言え、知ってます。
人にも言ってたりします。
では、何がマル秘なのかというと、
その全体を眺めた時、そこにあるもの。
それこそがマル秘中のマル秘で、言語化さえしていません。
それが明らかになるのを恐れています。
そして、一番認めたくないものです。
なぜか。
その「そこにあるもの」を明らかにしてしまうと、
特記事項をくつがえす必要に迫られるからです。
鯖ちゃん渾身の、血と汗と涙の結晶なのに。
なので、それは絶対だめだと、強く主張してくるのよね。
ーつづくー