会場：東京宝塚劇場
日時：2011年5月19日(木) 18時半開演
座席：S席 1階6列53番
作・演出：木村信司
＜CAST＞
野獣（王子） / 霧矢大夢
ベル / 蒼乃夕妃
王様 / 龍真咲
家臣（虎） / 明日海りお
商人 / 越乃リュウ
清き仙女 / 花瀬みずか
家臣（猿） / 桐生園加
アンリ / 青樹泉
長女 / 星条海斗
次女 / 憧花ゆりの
妹君 / 彩星りおん
＜感想＞
美女と野獣というとディズニーが浮かんでくるけれど、
J・L・ド・ボーモン夫人版の美女と野獣に沿った内容となってます。
結構原作に忠実に描かれている脚本なんですね～。
チケットの売れ行きもイマイチな感じだったし、
評判もいいって感じではなさそうだったので、
あまり期待はしないで行ったのだけど、
私個人としては思ったよりも面白かったです。
本を読んでいるように物語が進んでいくのも斬新な感じだし、
野獣の衣装も意外と素敵だったし、
何より原作に忠実なのがよかったのかと。
ただ・・・
あまりに野獣の出番が少ないっっっ
先に観に行っていた姉から聞いていたものの、
想像以上に出てこないー。
やっと出てきたと思っても、影＆声だけだし。。。
そうね、そういう意味でも斬新だったわ・・・。
二番手が演じる王様も・・・ホントに二番手！？という役どころ。
出番もそんなにないし、役どころも微妙。
オイシイのはベルと虎ですかねぇ。
野獣役はもちろんきりやん＠霧矢大夢さん。
衣装がとっても凝っていてステキ。
いや、なんなら人間に戻った姿よりも、
野獣の時の方が魅力的だったりするんですけど。
（これ、ディズニー映画でもいえるが）
きりやんは相変わらず歌も芝居も巧い。
安心して観ていられるわ～。
野獣の時のしぐさや歩き方もなりきっているし。
ベルに振られちゃう時なんて、ちょっと切なくなったもの。
やっぱり"歌劇団"っていうくらいなんだから、
トップは歌がうまくないとだよねー。
それにしても、きりやんはサ行の発音がとても気になるわ・・・。
ベル役はまりもちゃん＠蒼乃夕妃さん。
いやー、今まで観たまりもちゃんの中で、
一番可愛くてよかったと思う！！！
年齢の割には老けているというか、
大人っぽい印象のまりもちゃんだったけど、
ベルはとっても可愛かった☆
まりもちゃんの声ってなんかすごく素直。
歌い方もストレートなんですよね～。
高音が時々「あれ？」とは思うけれど、
全体的に安定した歌声で、それもよかった。
にしても・・・
最後の方のセリフ「おバカさん！」にはちょっと笑えた←いい意味で。
絵本のようでよかったんだけどねー。
とうとう単独二番手！？のまさおくん＠龍真咲さんは王様。
野獣の腹違いの弟。
これが・・・本当に微妙な役なんですよ。
まさおくんが悪いんじゃなくて、設定がね。
もうどうせだったらタダのバカな王様か、
徹底的な悪役にしたらもっと印象に残っただろうに、
微妙にバカで最後はちょっといいヤツになるという・・・。
「旅に出ます」って・・・オイ！
みりおくん＠明日海りおさんは、まさおくんと違って美味しい役。
虎にされてしまう野獣の家臣。
ストーリーテラー的な役も担っていて、出番も多い。
みりおくんは本当に華がありますね。
顔立ちも目を引くし、虎の演技もよかったです。
彼女は作品ごとにどんどん良くなってる気がする。
歌もうまくなっていたし。
動物にされた家臣たちは、野獣のような被りものではなく、
手にそれぞれの動物の顔を持っているんですが、
それがすごくよかったなと（出ている人は大変そうだけど）。
手が常に動物っぽくしているのもよかったです。
ほんっと、可愛い虎さん♪
色気ムンムン組長の越リュウ＠越乃リュウさんは商人。
ベルの父親。
いやー、カッコイイっすね、やっぱり。
しかし商人って！名前くらいつけてあげてほしいもんです・・・。
名前があるのはベルとアンリだけ。
ベルだけならともかく、王様家臣にアンリという名があるのもなぁ。。。
今回で退団してしまうそのかちゃん＠桐生園加さん。
家臣のひとりで猿。
衣装とかその他大勢の家臣と同じなため、目立たなーいっ！
みりおくんだけが目立ってます。。。
ま、ダンサーなんでね。ショーの方で活躍していただきましょ。ってことで。
そして私が大好きなもりえちゃん＠青樹泉は王様の家臣アンリ。
さっきも書いたけど、なぜアンリだけ名前が・・・
セリフはあまりなく、王様の横にいるって感じ。
いやー、やっぱり軍服がお似合い♪
ここんところコスチュームづいてるもりえちゃん。
私的には萌え萌えでヨシ！笑
いっちばん最後、ベルのおねーさま2人にくっつかれてて、笑えますｗ
目立っていたのは、ベルの姉で商人の長女のマギー＠星条海斗さん。
いや、でかっ！！！笑
ある意味野獣より野獣ですよｗｗｗ
ひとり笑いをかっさらっていった感じで、絶妙な配役です。
彼女じゃなかったら、こんなに笑い取れなかっただろうな～。
めっちゃ性格悪いけど、なんか憎めない。好演でした。
全体的に、歌がキャッチ―じゃなさ過ぎて印象に残らないのと、
とにかく目立つ役が少なすぎるのがどうかなとは思うけど、
（その他大勢が多すぎますよー・・・）
内容は非常に分かりやすくてよかったです。
何度もいうけど、野獣の衣装がステキ～。
プログラムを開いたところの野獣のアップ写真が、私のツボ。
何はともあれ、さすが月組！でしたよ。
歌のレベルが素晴らしい。
最近ずっと花組を観ていたので、
月組観て歌えるって素晴らしいって思っちゃいました笑。
歌でハラハラすることがなかったもの。
次の月組はアルジェの男。
実は結構楽しみだったりします。
きりやんはトップになってから作品に恵まれてない感じなので
（きりやんの演技力で切り抜けられてるけど）
アルジェはきりやんの魅力が最大限に生かせるのではと期待☆
さて、次のブログはショー「ONE」。
更新がんばります♪