プルメリア…これからの水やり | アロハ和尚はまちゃんの『プルの細道』

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松尾芭蕉の生誕の地、伊賀市でのプルメリアを育てており、その栽培記録と栽培方法、また今までの苦労話などを面白おかしく記録したものです。

Alo〜ha〜


先週あたりから日中の気温が上がり始めたけど、夜間はまだまだ氷点下!
温室内の気温は天気のいい昼間は25℃オーバー、夜間は暖房を入れて10℃。
こうなると昼夜の気温差が大きくなり、熱帯植物には厳しいんよね。

何が大変て…
そりゃもう、水やりのタイミングと水温と水量やん!

そしてこの時期の水やりこそが冬越し成功のポイント!

ということで、今回はこれからの時期のプルメリアの水やりを説明します。
毎度の事ですが、あくまで濱ちゃん流やからね(笑)

前回はプルメリアの
挿し木と実生の根の違いを説明しましたよね。
その根の違いは水やりに関係あるんです。

さて、では実践的な話に移りましょう!

【水やりのタイミング】
「水はいつやればいいの?」
とよく聞かれます。
私は決まって「暖かい日にあげるといいよ」と答えてます。
これってよくよく考えるとアバウトやってんなぁ

この暖かい日というのをよく勘違いされる方がいるんですが、日中の最高気温が高い日ではないですからね。
夜間の最低気温が高い日のことなんですよ!
室内の最低気温が10℃以上で、最高気温との温度差が15℃以下であること。

言うの忘れてた(汗)

水やりのタイミングの話に関しては、家の中で管理されてて就寝中は暖房を切ってる場合です。
寝る時に暖房を切ると明け方5℃くらいまで下がってることがありますからね〜
暖房設備を使ってる温室管理や、室内でも24時間
暖房してる場合は別です。この場合は気温差が15℃以下を目安に水やりします。


【水の温度】
水の温度は、水やりをする時のその場所の気温並みの水温にします。
ただし、20℃以上にはしないように!


【水の量】
これが特に重要です。

水の与えすぎに注意!

ここでいよいよ根の話が出てきます。
一言で言えば、根の長さ・量に見合う水量を与えます。
根が生えてる周りの土が湿る程度でいいです。
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そうすることで根の水分吸収と水が気化する事で早く土が乾きます。
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実生苗や実生苗に接ぎ木したものは主根がある為、挿し木苗の根より強く少々の冷えにも耐えてくれるし、主根はまっすぐ下に伸びるので水を少し多めに与えます。
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しかし、与えすぎると土が乾くのに時間がかかり、結果冷害による根の衰弱や根腐れの原因になります。
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鉢底から水が出るほどの量を与えると、土全体がドボドボに濡れ、表面の土は乾いてても水蒸気により長期間土は湿った状態になります。
そしてその状態にある土が気温低下に伴い根全体を冷やして弱らせてしまう事になります。

また、鉢底に受け皿を敷いてる場合も同じで、土中の通気性が悪くなり土の乾燥に時間がかかってしまいます。
増して受け皿に水を溜めてるなんてのは論外!
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余談ですが、実生苗は主根が命!
主根が痛むと即幹にも影響を及ぼします。
挿し木苗の根は腐って無くなっても、幹がしっかりしていればまた根は再生されてきます。

水やりの頻度ですが…
〈葉が無い株〉
室内管理で暖房器具がエアコンの場合は10日に1回。
室内管理で暖房器具がストーブ等の火力を使ってる場合は月2回

〈葉が有る株〉
葉の状態を観察しつつ、水やりをします。
これは超上級レベルです。
この管理ができないのであれば室内に取り込む時期に葉を全て切り落とすことをお勧めします。



このように書いてきましたが、私は結構大雑把で勘を頼りに管理しています(笑)

 次回は、冬越し中に弱らせてしまった苗の再生についてお話しします。

さぁ、春に向けて…
Let's try it!

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