JOE ALCOHOLは★になり伝説に | YOU-DIE!!!オフィシャルブログ「BOOBEE」Powered by Ameba

JOE ALCOHOLは★になり伝説に



JOE ALCOHOL 


心優しく爽やかな人だった。風を感じる人。心が綺麗で、目が澄んでいて、JOEにあの目で真っ直ぐ見られると、真っ直ぐ向き合わなきゃ、といつも思った。


JOE ALCOHOL & THE HONG KONG KNIFE


凄いバンド名。


JOEは香港行ったことあったのかな?なんかのインタビューでSEX PISTOLSNEW YORK DOLLSが好きで、地名と武器が合わさったら完璧だと思って付けたと言ってたけど、普通の奴だったら安直にNEW YORK PISTOLSとかにしそうなもんだけど、HONG KONGKNIFEってワードを選ぶセンスが激しくカッコイイ!GUNPISTOLよりKNIFEの方が断然不良っぽいからね。


また別のインタビューでは「素晴らしい音楽は全部好きだから、俺たちはこういうバンドだからこういう曲はできない、とかじゃなくて、自分から出たものは全て表現したいし、それができると思ってる。」と言ってたけど、本当に彼の音楽はそうだ。それは実はとても難しいことなんだよね。メンバーも納得させなきゃならないしね。彼のミュージックは、パンクやロックンロールでは括れないメロディーがある。それがオリジナリティになっている。だからどのバンドとも違うからイベントでもいつも浮いてるけど、そういうバンドが本当の意味でアーティストなんだと思う。歌詞が特に素晴らしい。「夕方のバスは悲しく、夜になると絶望」とか「日曜日は彼とドライブ、ボロボロの200ccで宇宙まで行くのよ」とか、「俺の友達がコンサート開いて最高だったんだぜ」とかなんでもない言葉なんだけど、ジョーが唄うと胸に刺さる。誰かジョーの青春のサウンドトラック詩集まとめてくんないかな。


「アトミック番長〈登校編〉」(ワーナー)と「アトミック番長〈転校編〉」(ビクター )にも二曲ずつ参加してもらった。「FACTORY 」にも「BLACK LIST」にも出演してもらったし、「ロッケンローサミット」も常連だった。いつも最後は自慢のグレッチのシルバージェットを置くと、ドラムにダイブしてたな。なぜかいつも無傷だった。コツがあんのかなぁ?


彼らのいくつかの映像作品を撮らせてもらったけど、VHSだから今はもう観れない。ジョーはストリートがよく似合う。下北沢の路地裏を歩くカットを撮影した時、カメラの中で歩くジョーはどこかのアジアの映画みたいだった。香港だったのかも。YouTubeに「CHERISED MEMORIES」があったので久々に見た。ラストカットは俺のビニールのジャケットを着てもらった。あれ、俺はもう入らないからあげれば良かったな。今思えば。よく似合っていたから。このMVは、一部、俺の家で撮影していて、撮影終わり家で皆んなで鍋を食べたなぁ。なんてことを思い出した。エドちゃんの軽快なトークとニッシーのボケをジョーとジョニーがツッコむいつものあの感じで、とても楽しい夜だったのを覚えてる。


以前「TK MUSIC CLAMP」という番組にGUITAR WOLFが出演した時、MCの「どんなバンドに影響受けた?」という質問にベースウルフBillyが「JOE ALCOHOL & THE HONG KONG KNIFE」と言ってて、テレビで友達のバンドの名前言うなんて、なんて優しくてイカしてるんだ、と思ったよ。


今、自分がやってるYOU-DIE!!! & The Regentsというバンドの名前を考えた時、Gene Vincent & His BlueCapsをお手本にしたと周りに説明してたけど、本当に意識したのはJOE ALCOHOL & THE HONG KONG KNIFEだった。バンドなんだけど、自分の名前とバンド名を合わせたバンド名にしたいと思った。自己顕示欲強そうだからそのパターンはずっと嫌だったんだけど、香港ナイフをみてそんなことはない、と思った。もっと言えば、俺がやってる万力というバンドは、HONG KONG KNIFEと同じKING RECORDのハウスレーベルBellwood Recordsからリリースしていて、実はレーベルメイトなんだけど、これはHONG KONG KNIFEMVとかやってる流れでKINGのプロデューサーに強引に頼み込んでリリースしてもらったに近いから、万力もYOU-DIE!!! & The RegentsJOEには足を向けて眠れない。そんな他愛もない話もしたかったなぁ。そう言えばKING RECORDで良かった、って言ってて、キングにROCKのイメージはなかったから「なんで?」と聞いたら「キングは13サーティーンだから!」だって。ジョーの身体にも刻まれてるジョーの大好きな数字「13」。あるテレビ番組でMCに何かにつけて「ジュウサン(13)」と結びつけるんですね?と言われると「俺はジョーさん」と言って完全にスベってたけど、俺は大笑いしたよ。ジョーはいつも洒落てる。


JOE ALCOHOL


もっともっとライブ観たかったし、話をしたかった。ここのところ全然会ってなかったし、正月のライブ行けなかったことが本当に悔やまれる。今頃、EDDIE ALCOHOLとあっちで「笑っていいとも!」ごっことかやってんのかな?エドちゃんがタモさんでゲストジョーアルコール。Billyさんとダブルシドで「My Way」やったり。なんだか本当にどんどんみんなそっち側に行っちゃって、あの世の方が楽しそうだな。まだまだ俺は行けないけど、ジョー!ハードなPUNK LIFE、本当にお疲れ様でした。最後までカッコつけてて最高だったよ!ゆっくり休んでください。


ジョーはになり伝説になる。


合掌