R.I.P. レスリー・マッコーエン | YOU-DIE!!!オフィシャルブログ「BOOBEE」Powered by Ameba

R.I.P. レスリー・マッコーエン


ベイシティローラーズ

小学校低学年の頃、5つ年上の姉の影響でベイシティーローラーズ(BCR)にハマった。姉が毎月買っていた「ROCK SHOW」という音楽雑誌を意味も分からず眺め、そこに写っているアーティスト達のグラマラスな衣装に釘付けになった。うちは両親が仕事で昼間いなかったから昼間は僕たちの天下だった。やりたい放題!学校でBCR好きな仲間を集めて家に呼んではBCRのレコードを爆音で鳴らし、その音に合わせてほうきや棒をギターの代わりにしてバンドの真似事をしていた。アテブリ!僕はウッディが好きだったのでウッディ役。父のシルクのパジャマとかガウンとか衣装っぽい服を着て、じゃんけんに負けた奴が観客役。観客役は服をずっと引っ張っていた。今考えるとなんとも奇妙な光景だ。子供らしく外で遊べばよいのに…。「ROCKSHOW」にはBCRの他にもQUEENやエアロスミスやKISSも沢山載っていた。付録でついていた彼らのポスターやピンナップで飾られた部屋でレコードを聞くのが大好きだった。なんだか今とほとんど変わらないな。ウッディも好きだったけど、イアン・ミッチェルがエキゾチックでかっこいいな、とロゼッタストーンも聴いた。イアン脱退後に加入したパット・マッグリーンは女の子のようでとても好きになってBCR脱退後のパット・マッグリーン&スコッティーズのレコードも買った。文化放送の「輝け!BCR」を毎週エアチェックし、CMに入る前のQカットの曲が凄く耳に残って、姉に「この曲は何?」と聞くと、「ビートルズの『ミッシェル』よ」と教えてくれた。これがビートルズとの最初の出会い。それからビートルズを聞いたり、「ROCK SHOW」は卒業して「MUSIC LIFE」を読み、いろんな音楽を聴くようになった。今みたいにネットもなくYouTubeやSpotifyなどない時代にどうやって音楽をディグしていたのか全くわからないけど、いつも(自分にとって)新しい曲を聴いていた。そういった意味ではBCRが僕の音楽のスタートだったのかも知れない。KISSのライブをNHKで観たのもちょうどその頃。ウルトラマンよりも仮面ライダーよりもカッコイイと思った。子供から卒業した気分だった。興奮してポール・スタンレーの真似をして、こたつの上からジャンプした時、身体にロックが注入された。全ての始まりはBCR!レスリー・マッコーエンよ、安らかに眠れ。