グッバイ！アラケン

アラケンを初めて観たのは

90年代初頭のクラブチッタ。

ストレイキャッツの前座のVINCENTS

タイマーズでもウッド弾いてたヒルビリーバップスの人と一緒にやってた。

ロカビリーにサイコビリー、

パンクスにロックンローラー

いろんな輩がいる。

今の仲良しパンクスみたいに前座にも優しく

肩組んで盛り上がるなんてことはもちろんなく

みんなガン飛ばしながら腕組んで観てた。

VINCENTSはメジャーから出してたのかな？

EMIかどっかだったと思う。

メジャーなんだろ？！

みたいな空気がどっかしらあったかもな。

みんなの大好きなロックは大体メジャーなのに。

カモンエブリバディーやっても

ちっとも盛り上んね〜

そんなアウェイな状況も構わず

アラケンはあの印象的な目で

客一人一人を睨みつけロックしてた。

チョーイカす！

VINCENTSに釘付けになった。

多分あの日あの場所にいた客は

身体揺らしたり気の利いたサービス精神は微塵もなかったけど

みんなVINCENTSにヤラレてたハズだ。

ストレイキャッツ観ながらバーカンに酒をもらいに行ったら

アラケンが壁にもたれて睨みつけるように

ギターを弾くブライアン・セッツァーを観てた。

短めのサイコ刈りだった。

映画のワンシーンのようだった。

ロックンロールのワンシーン。

その後いろいろあった。

CHARLIE AND THE HOT WHEELSというバンドで

「アトミック番長」というコンピアルバムに参加してもらった。

キラキラなロックンロール！

SLICK CAT JESUSといバンドで「ロッケンロー・サミット」にも出てもらったこともあった。

またガンガンやってくれよ！と思った…。

アラケンは本物のロックンローラー！

インテリだし、音楽詳しいし、

カッコイイし、声もいいし、ギターも上手い。

何より目がロックしてる。

アラケンは最高にイカしてる。

天国でEDDIE COCHRANやGENE VINCENTとROCK'A BEAT！

R.I.P.