YamahaメソッドCMに甥っ子が出演 | YOU-DIE!!!オフィシャルブログ「BOOBEE」Powered by Ameba

YamahaメソッドCMに甥っ子が出演

甥っ子のアッチンが、YamahaメソッドのCMでピアノ弾いてる。

こんなに立派になって、
オーイオーイ叔父さん泣いちゃうよ~。

「NARUTO」でクロマニヨンズの「突撃ロック」にはまって、
「永遠です!永遠です!」とか一緒に唄ってたなぁ。
「今の『永遠です』ちょっとフラットしたよ」とか生意気なこと言ってたけど。

スタジオコーストでクロマニヨンズのライブがあるから連れて行ったら
超ノリノリでヒロトの顔真似ずっとやってて、
母親から「止めなさい!そんな顔になるでしょ~!」とか怒られて、
二人で一緒に唄いながらヒロト顔してた。
いつの時代も母親というものはキリキリと同じように怒るものだ。面白い。

ずっとあんな顔になるわけないじゃん!

終演後、コーストから駐車場まで行く道では、ずっとヒロトジャンプしながら

「永遠です!永遠です!」って唄ってた。

「♪勉強よりも今、大切なもの~」

ってノリノリで唄ったら

「勉強よりも大切なものなんてありませーん!」

とか鬼のような顔で怒ってた。

「今日だけですよ!」とか言って、
まるで明日からまた戦場に行くみたいだな。

母、ウケる。

子供って大変だわ。怒られて。
俺なんか好きなことばっかやってんのに、誰も「今日だけですよ!」とは言ってくれない。

ある日「曲作ったから聴いてくんない?音楽の仕事してんでしょ」とか言われたので

ピアノの前のソファーに座って、もっともらしい想像し得る中で一番賢そうな顔して聴いてみた。

5,6分弾きまくって、
「マジかよ!これ自分で作ったの?俺に頂戴、この曲。てか他のもっと簡単なヤツでいーからうちらのバンド用に作ってくんねーかな、お小遣いあげるぜ」
とか思いながら聴いてたら、
おもむろジャーンと終わって振り向きざまに
「どーお?ダメなとことかあったら言って!明日この楽譜先生に提出しなきゃだから」
とゆーので、

「うーん。凄く良いんじゃない?そーねー、強いて言うなら、曲にもっとコントラストがあってもいいかもね、メリハリと言うか…、Aメロ終わってブリッジぽいのあって、そっからサビ入るじゃん?あそこもっとドカーンといったら?」

と言うと、

「何言ってるかよく分かんない、Aメロって何?」

って言うから説明すると、

「あのー…、そーゆー意味でゆーと、今弾いたの三部作の一部だから、今の全部がAメロみたいなもんなんだけど…、」

と、言われ、俺は全く面目立たず、アホ面でオロオロしてると、

「二部と三部も聴く?」と言われ、

「そーだよな、全部聴かないと全体像わかんないからな、うん、聴かせて」
と気を取り直し答える。

二部は「アラベスク」のような追われてる感じのスリリングな曲で
三部はそこから抜けて、超壮大な美しい草原の中のメロディーみたいな感じ。

本当に聴き入って素直に感心してしまった。

「こんな曲作れるんだ、スゲーなー」と。

弾き終わってまた

「どーお?こないだ先生に二部全部ダメ出しくらって書き直したんだけど大丈夫かなぁ?」

と言うので、

「いやー素晴らしい!ブラボー!全く問題なし!君、天才!!ちょっと楽譜見せて!」

と、読めもしないのに興味本意で楽譜を手にとった。

楽譜は読めないんだけど、五線譜に乗った手書きの音符や記号を見て、「これ書いたんだ、全ての音符と記号の意味を理解して、しかもそれをピアノで再現して、まだ小学生だぜ!マジかよ~!」とか感動してると、
三部作のタイトルが飛び込んできた、
二部のタイトルだけは強烈に覚えてる。

「嵐だ逃げろ!」

「いやいや、アッチン!これだけ良い曲なんだから『嵐だ逃げろ!』はないでしょ!80年代歌謡じゃないんだからもっと考えようよ!」

と言おうとしたけど、よくよく考えたらコイツ小学生だもんな、十分十分、上出来。

読めもしない楽譜を眺めながら、
「ねー、これどんな気持ちで作ったの?」と聞いたら

「一部でいろんな事件があって、二部で凄い追われて逃げてて、三部はトンネル抜けて晴れた感じ」と言ってた。

「スゲーよ、俺が感じたまんまじゃん!作った時の気持ちが伝わりゃ100点だよ音楽は!」と言うと、

「ふ~ん、なんか参考にならないな~」と、小学生から明らかに無駄な時間を過ごした感を出されてしまった。

その頃から特待生になり、大学教師に習うようになった。

それからはドライブ中、ロックをかけると「ロック聴くと耳が濁るから消して!」と言われ、
それならば、とジャズをかけると
「ジャズは『まだ聴くな』と先生に言われてる」とピシャリ、

クラシックもないから車内は無音、ひたすら隣でゲームしてるアッチン。

「オイ!そのピコピコと安っぽいゲーム音楽は耳に良いのかよーオーイ!音楽理論は大丈夫ですかー?」と言いたくなる。

一緒にスタジオ入りたいなぁ。

でもロックはうるさいから嫌だ、とか生意気なこと言うんだろうな~。

いつか清濁合わせ飲んで、ロックもジャズもクラシックも混ぜこぜに楽譜なんか見ずにハートで弾けるようになったら最高だな。

しばらくは修行だね~、
アッチン頑張れ!
素晴らしいピアニストになってくれ!

いつかスタジオ入ろうね。

P.S. 叔父馬鹿丸出しですみません。
とても嬉しかったもので。