もうちょいと京都でゆっくりしていきはったらええのに～

昨夜はホテルでパーティー
1時には終わったのだが場所変えて飲み直し
気付けば５時
いい仕事した後はキッツイ酒を流し込まないと寝れないね

今日は朝から琵琶湖でゴルフだったはずなのに
手違いで迎えの車が来ず泣く泣くキャンセル
超残念

ふて寝して昼まで寝倒しチェックアウト

四条に出てキース・リチャーズの衣裳デザイナーＴ＆Ａ辻野君と合流しランチ
辻野君が連れて行ってくれたお店は京都っぽい和風居酒屋
なぜかＢＧＭはSPECIALSやCLASH
ダックテイルのイカした店のアンチャンはビックリするほど低姿勢の接客
ランチはお弁当が名物らしいんだけど
俺はガッツリカルビ丼
味噌汁はなぜか赤出汁
二日酔いの胃に効きます
カルビ丼はとにかく美味かった
また食べに行きたい
烏丸御池の駅のすぐ近くなんでみんな行ってみて
って名前忘れてしまった

ランチ後は辻野君のアジトＴ＆Ａでミントの水パイプやりながら
ビールのレモネード割をチェイサーに四方山話

Ｔ＆Ａ(ﾃｨｰﾈｲ)はパリのアラブ人街を意識した内装
調度品やトイレ、ドアノブなど全てが海外から仕入れたもの

辻野君のオーダーにそんなネジはないという内装屋
当時辻野君はネジをバリまで買いに行ったらしい
凄いこだわりだ

水パイプやりながらアラビアンミュージックをバックにいろんな話をしてると
なんかここが日本じゃないみたいな気がしてきた

キースの話

チャーリーが辞めるって噂

ストーンズを取り巻く人々の話

モロッコの話

こないだドバイで買いこんだシルクが丁度届いたので見せてもらう
これが次のストーンズツアーのキースの衣裳になるかもしれないと思うと
それだけで鳥肌が立った

辻野君の作る服は着る人を選ぶ
その辺の奴には絶対に着こなせない重みがある
一点一点に魂がこもっている

ドバイで買ってきたド派手なシルクで作ったシャツ

モロッコ産の文様が施された

西陣織の龍が貼り付けられたクラッシュデニム

羽根の生えたデニム

全てのアイテムが着るシーンを想像させる
そんな生きた服が所狭しと並ぶ奥には大量のレコードに書籍

JBLから流れるアラビアンミュージックが天井高く鳴り響く
モロアラビアンな怪しいノリではなくあくまでパリのアラブ人街のカフェなイメージ

大きなフィッティングルームにはレスポールジュニアにモズライトや
アコースティックギターが並ぶ
置き場所がなくて、と辻野君は行ってたがここでフィッティングしたら
ギターを首から下げたくなるだろうな

無造作のようでいて全てが計算されたかのようなパーフェクトな無造作

奥のカフェでは水パイプをやりながらトランプに興じる若者
ここは一体どこなんだ？
どこかっぽいけどどこにもないテイスト
少なくとも日本ではない

そこにいるだけでパワーをもらった
空間そのものがアートでその作品の中の登場人物になれたような不思議な気分

俺も何かを作りたいと強烈に思った
気付けば時間も忘れて長居してしまった

最高な空間だね？
とても落ち着くよと言うと
店に入った瞬間、落ち着きなくなってソワソワして帰りはる客もいてるし真っ二つやね、
と言ってた

みんなも京都に立ち寄った際には是非とも四条のＴ＆Ａに行ってパワーをもらうといいよ

口の中に水パイプのミントの清涼感がまだ残ってるよ

君はたとえそれがすごく小さなことでも
何かにこったり狂ったりした事があるかい
たとえばそれがミック・ジャガーでもアンティークの時計でもって
どこかの安いバーボンのウイスキーでも
そうさなにかにこらなくてはダメだ
狂ったようにこればこるほど
君は一人の人間として
しあわせな道を歩いているだろう

「ゴロワーズというタバコを吸ったことがあるかい」ムッシュかまやつ