《酒井法子被告(38)は検察官に促され、証言台の前に立った。検察官は、酒井被告に次々と証拠品を示す。最初に示されたのは、実際に覚醒(かくせい)剤をあぶって吸引する際に、容器として使ったアルミホイル。酒井被告は直立したまま目線をそらすことなく、じっと検察官が持つアルミホイルを見つめている》
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検察官「これは、あなたのものですか」
酒井被告「はい」
検察官「(東京・南青山の)自宅に持っていたものですか」
酒井被告「はい」
《酒井被告は、淡々と検察官の質問に短く答えていく。次に、ビニール袋に入った実物の覚醒剤が検察官から示された》
検察官「これは覚醒剤ですか」
酒井被告「…」
《ここで、酒井被告は10秒ほど、返答をためらった。そして、答えた》
酒井被告「はい」
検察官「アルミホイルに包んで自宅に持っていたものですか」
酒井被告「はい」
検察官「あなたのものですか」
酒井被告「はい」
《小さく細い声で自身の物であることを認めた。わずかにうなだれ証言台に立つ後ろ姿。それから、長イスに戻って、座り直したが、目線はうつろ。じっと下を向き続けた。ここで、村山浩昭裁判官が改めて確認を行う》
裁判官「細かい、袋に入った粉状のものが覚醒剤ですか」
検察官「そうですね」
《所持していた覚醒剤を突きつけられ、酒井被告は大きく深呼吸をして、目をつぶった。検察官はさらに、身上経歴や覚醒剤の所持や使用について供述した酒井被告の調書を読みあげ、こう付け加える》
検察官「6月ごろ、(酒井被告の夫の高相)祐一(被告)と一緒にガラスパイプで覚醒剤を使ったことなどを供述しています。7月初旬、アルミホイルに覚醒剤をのせ、煙を吸うことで、『疲れが取れる。眠気が覚める』などの供述をしています」
「ガラスパイプやストローなどを使って覚醒剤を吸引していたことを述べています」
「(覚醒剤は)4年前に初めて使い、1カ月に1、2回使っていたことを述べています」
《さらに、検察側は、酒井被告が8月3日以降、なぜ逃亡したのか、“理由”を明らかにしていく》
「『7月30日に奄美大島で覚醒剤を使った。8月3日に祐一が職務質問を受けた後、奄美大島で使った覚醒剤を抜こうと思っていた。尿から覚醒剤が出ることを知っていたので、出ないようにしたかった』などと供述しています」
《清純派アイドルで人気を博していた酒井被告が、常習性を伺わせるような発言を供述していたことに、傍聴席に座るファンと見られる男性は、眉間にしわを寄せて酒井被告を見つめた。酒井被告は持っていた白いハンカチで鼻をすすり、後悔の念が押し寄せているようだ》
《続いて、弁護側による情状証拠の読み上げが始まった。情状証拠は、酒井被告の継母が、今後の酒井被告を監督することなどを述べた誓約書、酒井被告自身の直筆の謝罪文、そして、元所属事務所「サンミュージック」の相沢正久副社長の証人尋問の3点だ。村山裁判官が、継母の誓約書を読み上げる》
裁判官「『親の監督不行き届きから、このようなことになってしまったことを、大変申し訳なく思っています。保護者としてしっかり監督していきたい』これは、10月20日付ですね。(酒井被告の)謝罪文はいつごろのものですか」
弁護人「平成21年8月10日ごろに書いて、9月15日ごろに清書したものです」
《裁判官が謝罪文を読み上げる》
「一社会人として自分の弱さに負けてしまった。ご迷惑をおかけしました。このような日々の中で、励ましてくださっている人の気持ちに感謝しています。至らぬ点を厳しく指摘していただき、新たな一歩を踏み出していきます」
《村山裁判官は、謝罪文の最後に、本名の「高相法子」ではなく、「酒井法子」とつづられていたことを告げた。芸能界への思いが、今も根強く残っているのだろうか。謝罪文の内容は、保釈後に本人が行った記者会見の内容とも似ていた》
《最後に、情状証人として出廷した相沢副社長が、村山裁判官によって、傍聴席から証言台に招き入れられた。黒いスーツ姿の相沢副社長は、傍聴席の左端から促され、厳しい表情で前に歩を進めるが、酒井被告と目が合うと軽く会釈をした。酒井被告はわずかに目を合わせた後、バツが悪そうに目線をそらし、視点が定まらないように辺りを見回した》 ![]()
裁判官「お名前は?」
相沢副社長「相沢正久です」
《相沢副社長は、手渡された宣誓書をしっかりと読み上げ、軽くうなずいて証言台のいすに座った。男性弁護人が質問を始めた》
弁護人「被告人とどういう関係でしたか」
相沢副社長「タレントとして所属していたプロダクションの代表取締役、責任者です」
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楽 天 ア プ リ
《酒井被告が華々しい芸能活動を続ける裏で、覚醒剤という犯罪に走っていった経緯を、間近で見ていた相沢副社長。いったい何を語るのか。酒井被告の口は、真一文字に結ばれたまま厳しい表情で、相沢副社長の答弁を聞き入っていた》 ![]()
