9月 | COTO*HANAぶろぐ

COTO*HANAぶろぐ

我が家のむすこ【コットン】と2012年CRS(先天性風疹症候群)で生まれたむすめ【hana】、その父ちゃん、母ちゃんの日常。

CRSはワクチンで予防出来ます。
必ずワクチンの接種をしてください。

出産は県立こども病院で…というのは、府立母子センターに行く前から決まっていたので、母子センターの先生には、1回こども病院の方に行ってみたほうが良いよー。と言われたと、当時かかっていた2つ目の病院の先生に言ったけど、

「こども病院の先生と話して、何かあれば28W、何もなければ34Wで転院と決めたので…。」

といわれ、なかなか こども病院には行けなかった。


赤ちゃんは、2つ目の病院で心臓がちゃんと4つに分かれていることが分かった。

これで『単室単房』ではなくなった!奇跡だ!!と、またひとり、会計を待っている間泣いた。

確か、21Wの時だった。



何週目かから、

「ちょっと小さめだけど、2週間たったら2週間分大きくなってるから大丈夫。」

と、言われるようになった。

でも、コットンも小さめだったから、あまり気にしてなかった。



こども病院に早く行きたい気持ちはやはりあって、何度か言ううちに、少し早く紹介状を書いて貰えることになった。


やっと出産する病院に行ける!!という気持ちと、やはり、大きな病院なだけに どんな残酷な診断が待ってるんだろう…という気持ちが入り混じっていた。



そんなこんなで、通っていた2つ目の病院は卒業することになった。


県立こども病院を初めて受診したのは9月3日だった。

こども病院はもちろん初めてだし、何だかひとりで行くのは心細かったので、ダンナに一緒に行ってもらった。

ダンナは朝早くに仕事に行き、少しだけ仕事をした後こども病院に来た。たぁたんとはこども病院で待ち合わせた。

新患受付から始まり、尿検査、問診、内診、エコー、そしてまた先生とのお話しという順で診察は進んだ。

担当の先生はどんな先生だろう?若い男の先生って聞いたけど…。と、ダンナと言っていたけど、結局は年輩の先生で、第一印象は『ちょっと恐そう』だった。

※後に、この先生は産婦人科の1番偉い先生だと知る。


エコーは先生とは別で、女の技師の方がしてくれた。

その時にやっぱり

「2週間分ほど小さいですねー。」

と言われたけど、軽く

「やっぱりおチビなんですねー♪」

くらいの軽い受け答えをしていて、それより心臓は大丈夫か…とか、目は2つある?とか、白内障・緑内障もエコーでわかるって府立母子で言われたんだけど、ここでは分かるか…とか、そんなことを尋ねた。

「エコー上では大丈夫!ただ、白内障や緑内障は分からない。」

とのこと。

そうこうしていたら、またさっきの男の先生がやってきて、技師となにやら話していた。

終始『大丈夫♪』って雰囲気だったから、特に何も思わず

「やっぱり小さいだけで大丈夫なんや。」

って言いながらまた待ち合い室で待っていた。


最後に先生に呼ばれ、

「尿検査は以上なし。でも、赤ちゃんが小さめだし、羊水もちょっと少ないねー。入院して様子みましょうか。」




入院…?




予想もしていない言葉だった。
仕事もこの時まだ続けていて、この日は休みをもらって受診していた。


「あの…いつから…?」

「本当は今日って言いたいけど色々準備とかもあるでしょうから、明日にでも。まぁ、遅くても木曜日にはしてもらった方がいいですね。」

「ちょっとご主人と話し合ってから決めてもらってもいいですよ。もし入院しないなら、最悪週2回外来で来てもらうという形でもいいですよ。決まったらまたここに言いに来て下さい。」




目の前が真っ暗…とは この事だった。

仕事はどうする?

いやいや、その前にコットンは??

たぁたんとしか寝ないコットン。

毎日、産まれてから今まで離れて寝た事なんて無かったのに…。


でも、今はお腹の赤ちゃんを守る事が優先なんよね…。



いろんな事が頭を駆け巡った。


ダンナと、ほとんど誰も通らないエレベーターホール(ここだけ携帯をつかって良かった。)で話し合い、仕事場、実家に電話をし、事情を話した。


結局、仕事場から「引き継ぎをきちんとしてから入院しなさい」と言われたので、期限ギリギリの木曜日に入院することにした。


先生に報告し、入院の説明を看護師さんに聞きながら何本も採血された。


こども病院では、感染症を防ぐため、確か15歳未満(←うろ覚えでスミマセン!)は、面会出来ないと聞いた。

入院は多分出産まで。



ということは、3ヶ月近くコットンに会えない…!!


会計を待ちながら、コットンと会えなくなることを想像して、我慢しきれず涙がこぼれた。

ダンナと入籍した9月10日も私は入院中ということになるので、急遽ランチを こども病院の近くのイタリアンに行くことにした。


本当は楽しくて美味しいはずのイタリアン。

でも、食べてる端から涙が止まらない…。


コットンが可哀相。

コットンに寂しい思いをさせてしまう。

私が風疹にさえならなければ…。

私が予防接種さえしとけば…!!



そればかりが頭をぐるぐる回り、考えたくなくても考え、涙が出た。



翌日、コットンは保育園を休ませて2人っきりで過ごした。

電車やバスが好きなので、駅まで歩いて見に行った。

駅まではなかなか遠くて行けないから、コットンは大喜び!!


夜寝る前に、

「明日はどこに行こっか!?」

と、キラキラした目で言っていた。


ごめんコットン。

明日はたぁたん お仕事なんだ。
本当は コットンと居たかったよ。
最後の日なのにね。


ずっと、コットンの前では泣かないようにしてたのに、我慢しきれずに泣いてしまった。


次の日、コットンを普通通り保育園に送り、入院に必要なもの、入院中に必要なコットンの服などを買い込み、その後出勤。引き継ぎをして、職場に謝罪とお礼を行って帰った。


入院前夜もコットンと2人っきりで布団に入った。
当時コットンが大好きだった『はたらくくるーまー♪』を2人で歌った気がする。


コットンにはちゃんと入院することは伝えた。

どこまで分かっているか分からなかったけど、コットンなりに何となく分かってくれてる気がした。


いよいよ入院当日。

コットンをまたいつも通り保育園に送って行った。


これが最後の別れ。

これから3ヶ月会えない。

いつもより長く別れを惜しんで、何度も抱きしめてキスをした。

保育園から家までの運転中、涙で前が見えにくかった。

ごめんねコットン。
たぁたん、頑張るね。

頭の中はそれだけだった。


そして、1度自宅に戻り、たぁたんの実家の両親に病院まで送ってもらい、入院した。