数学の参考書と言えば、チャート式だと思います。今も昔も多くの高等学校で採用されているチャートの使い方をきちんと教えてくれる予備校や塾はそれほど存在しません。


そこで今回数学ⅠAⅡB版でチャートの使い方をもう1回丁寧にやっていきたいと思います。

多くの質問や疑問から生まれたチャート式の使い方をどうぞご覧ください。


【1】 チャート式は色によってレベル分けがされていることを大いに利用しよう!


チャート式には色別によってレベル分けされています。白<黄<青<赤です。

難易度だけで分類すると白<黄<青<赤になりますが、それぞれ特徴があるのでレベルだけで

判断するのはよくありません。色によって構成やレイアウトも異なります。


【2】 白チャート


難易度としては教科書初歩から章末問題程度までです。よくこんな質問を受けたりします。


Q1 教科書と白チャートはどう違うの?


→レベル的には同じですが、白チャートは解説が非常に詳しいです。教科書も確かわかりやすくなってきましたが、白チャートは一番わかりやすいといっても過言ではありません。


なぜならば、白チャートは数学が苦手である人を対象に作っているので、レイアウトや構成は人一倍丁寧になっています。


【3】 黄チャート


中堅入試問題レベルまで対応可能です。教科書から一歩飛び出して、入試問題を解き始めようとしたときに、多くの困難に遭遇することが多く生徒さんはここで挫折することも少なくありません。教科書と入試とのギャップはかなりあるので、それを補てんするには黄チャートがオススメです。


【4】 青チャート


今の入試であれば大方対応できます。旧版に比べて、難易度が急激に落ちたという声もありますが、そうでもありませんよ。新課程入試では標準的な問題が多く出題されるようになりました。一部の医科大学では難問が出ますが、ここでは差がほとんどつきません。


新版では、演習問題が充実してきたので問題集としての要素もだいぶ改善されました。


次回は細かい使い方に触れていきたいと思います。