今回扱う質問は、「2次できればセンター試験悪くても逆転できるでしょ?」です。


気持ちはわかります。実際数学と理科が得意で全統記述模試で偏差値75を超えていれば

自信を持つのは当然ですし、ぜひ自信を持って2次試験にのぞんでくださいと言いたいところですが、現実はなかなか難しい状況です。


【医学部とセンター試験】


国立医学部では、センター試験が課されます。ボーダーが84%~92%程度が多く非常にレベルが高いです。センター試験86%あれば、京大農学部通るレベルを超えています。

しかし、医学部入試でセンター試験86%だと正直圧勝は難しいですし、センター重視の大学は

きついです。最近の国立医学部は、センター重視傾向にあります。2次試験では差がつきにくく

センター試験での争いが目立ちます。国語・社会を含めて800点を超えるのは至難の業です。

センター試験は2次・私大に比べて、傾向は決まっていますが、予想がつきにくいのが特徴です。緊張などを考慮すれば、普段の時点で90%を超えていないと本番で90%を超えるのは相当難しいと思います。


【2次試験派はなぜきついのか】


全統記述で偏差値75を超えている人でもセンター試験重視であってほしいと思います。

なぜならば、国立の医学部2次試験と一言で言っても、科目数・配点が大きく異なるからです。


英語・数学のみや英語・数学・理科1科目や・英語・数学・理科2科目などが多いです。

2教科や3教科の大学ではセンター試験と2次試験の配点比は圧倒的にセンター試験が高いです。そのため、現役であればセンター試験で点を取ってしまえばあとは小論文・面接で乗り越えることも十分可能です。


しかし、センター試験が悪いと受けられる大学にも限りがあり、可能性を下げてしまいます。

岐阜大学や山梨大学のように2次試験重視の大学もありますが、そのような大学には

人気が集中する傾向にあります。


【センター国語とセンター社会やりまくれば受かる!?】


現役受験生は学校などでセンター対策が行われています。特に国語と社会は2学期以降過去問対策が中心となり、時間がない現役生はつい国語と社会に打ち込んでしまう傾向があります。確かに、国語と社会をやれば点数も伸びます。

しかし、多くの人が英語・数学・理科をおろそかにする傾向にあります。

国語は爆弾みたいな科目なので、50点程度動く可能性は大いにあります。(下がる方!)

社会も100点取ろうとすると文系以上にこなす必要性が出てきます。


【まとめ】

浪人が決まった人は、まず英語・数学・理科を重点的にやってください。

センター英数理はコンスタントに95%を超えるように学力をつけるように意識してください。

夏までは国語と社会は単元別学習や単語知識を確実にして土台を固めましょう。

国語は語彙力勝負なので、古文単語・古文常識を増やしていき、古文数をこなすようにしてください。

社会はなるべく好きな科目にしてください。世界史や日本史が好きであれば選択を躊躇することはありませんよ。ただし、相当やりこまないと90%は超えないので、ご注意!