質問2 医学部に進学するには中高一貫が多いのはなぜ?


回答2 この質問はよくある質問です。一般的に医学部入学者の出身高校を調べてみると圧倒的に私立の中高一貫校が多いです。これは様々な理由が考えられます。


【理由1】 演習量


一般的な中高一貫校では高校2年生までに高校カリキュラムを終わらせる場合が多く、残り1年間を演習期間として設けています。数学ⅢC&物理などの理系科目全般は演習を重ねないと伸びない傾向があるため、やはり中高一貫校の方が有利といえます。


【理由2】 環境


上位公立高校での優秀な生徒の進学希望先は医学部よりも東大・京大志望であることが多いこともあげられます。医学部は6年間進学する必要があるため、経済的に厳しい家庭も多くあるからでしょう。TOP公立高校の進路指導では、東大>早慶>>医学部という構図が成り立っているため、生徒自身も東大・京大・早慶などの有名大学に進学希望が多いです。

それに対して、中高一貫校では医師・歯科医師のご子息が多くいるため必然的に医学部を目指す傾向になってきます。最近では、歯科医師のご子息は歯学部進学よりも医学部進学希望が多いのも事実です。中高一貫の進路指導はあまり教師から圧力をかけることはありません。

塾・予備校任せといえばその一言になりますが、生徒の意志を尊重する形が多いです。


【理由3】 私大医学部


私大医学部の学費は目を疑うほどの値段が高いと思われる方も多いと思います。

県立高校でも私立医学部に進学する人もいますが、圧倒的に私立の中高一貫校の生徒が多いと思います。理由は先ほどの通り、私大医学部入学者の家庭の多くが医師のご子息が圧倒的に多いです。


これ以外にも様々な理由が考えられますが、代表的な理由は上記3つだと思います。