医師&受験研究家&大学教授である和田秀樹先生のブログをほぼ毎日読んでいて、気になる記事を見つけたので書きたいと思います。


今日のテーマは「マインドコントロール」です。精神科や心療内科などの領域と思われがちですが、実は受験業界にも深く関係する内容です。


昨今の医学部受験人気は当初収束すると思われていたのですが、2011年、2012年を見てみると加熱する一方です。さらに医学部入学定員が増えることでさらに拍車がかかり今では

ただ勉強しただけでは合格できない状況になっています。


医学部がここまで人気が出たのは様々な要因が考えられますが、やはりマスコミでも多く報道されている「不景気であるため、手に職を!」というフレーズです。


かつて、「東大に行けば、官僚になって人生は安泰」と言われていた時代がありました。

このフレーズは約20年以上も言われていました。私自身は医学部に進学しましたが、圧倒的に東大が人気があり、賢ければ東大という時代でもありました。


しかし、2010年をすぎたあたりになって、急激に医学部志望が増えてきました。

その要因が「開業医の高収入」です。マスコミが報道するにつれて、視聴者は医学部に傾くようになりました。資格が取れて、高収入・・・・そのフレーズが飛び交う医学部受験。


私は当初このブログを開設するにあたって、多くの受験ブログを拝見しましたがやはりここ5年間で医学部に関するブログは急増したように感じました。


「マインドコントロール」の影響を受けやすいのは高校生だと思います。大人になればある程度

自己判断もできますし、すべて自己責任になります。中学生や小学生であれば、学校という

コミュニティーがあるので価値観形成は主に学校になります。


しかし、高校になると学校だけでなく、社会をある程度知ることになります。大学受験も多様化して推薦やAOやセンター利用入試など受験生一人一人受験パターンは大きく異なります。


医学部受験でも受験方法はたくさんあります。何も模試で偏差値が必ずしも75が必要であるとは限りません。


またみなさんが多く通っている予備校もまた高校生の多くをマインドコントロールしていることが

多いです。


人気予備校講師はただ教え方がうまいだけでなく、人間的にも人気がある場合が多いです。

特に人気予備校講師は高校生の心理をかなり理解していることが多く、それが裏目に出ると

高校生はすぐにいうことを聞いてしまい、自己判断に迷うことになります。


特に逆転という言葉に弱い気がします。逆転合格・・・・彼ら彼女らは常に不安を抱えて生活しています。不安な状態になると人間は判断が鈍る場合が多いです。


信じて何かをすることは非常に素晴らしく、そのような気持ちを持って勉強される受験生ほど

精神的にも強いことも多いですが・・・・・・


もちろん誰かを信じないと受験などとても乗り越えることはできません。しかし、あまり信じすぎると怖い目にも合うことが多いのも事実です。