今回のテーマは「数学ⅢCが得点源である。」です。

数学ⅠAⅡBの難問はいくらでも解けるけど、数学ⅢCは全然わからないという人は比較的多いと思います。もし入試の数学がⅠAⅡBだけなら満点とれる自信がある人も数多くいると思います。しかし現実的に考えれば、数学ⅢCを課さない医学部は日本にわずかしかありません。


<数学ⅢCを課さない医学部医学科>

・近畿大学医学部医学科

・自治医科大学1次試験

ぐらいでしょうか。自治医科大学は時間的に追い込まれる試験形式なので違った難しさが存在するでしょう。

近畿大学医学部医学科の場合は数学ⅢCを課さない理由がありました。それは私がある医学部系予備校主催の近畿大学医学部の説明会が開催された時のことでした。

入試担当者か広報なのかその時はっきりしませんでしたが、その方が言った言葉は今も頭から離れません。

それは、「数学ⅢCは医学を学んでいくのに必要ない。」です。聞いた時の衝撃は今でも忘れません。当初、近畿大学独自の意見なのか、それとも日本の医学部が受験生との間で差をつけつために課しているだけなのか。


私は帰路の中で、あれこれ考えました。医学の世界で数学ⅢCは本当に必要ないのかと

数学ⅢCは工学部・理学部の世界だけに限られているのか。

考えれば考えるほど困惑する一方で一向に筋の通った結論が出ませんでした。


そんなことが頭の片隅になってしまうぐらいの時期、医学部学習内容に関して質問を受けて、

全国医学部カリキュラムを調べているときに気付いたのです。

それはどの大学も1年生の教養課程の中で数学ⅢCの微積分学を学んでいるのです。

文科省の圧力で実施しているとは思えませんでした。やはり医学部には数学ⅢCが必要なのです。


本題から大きくずれてしまいましたが、数学ⅢCの出来が入試を左右すると言っても過言ではありません。浪人と現役で大きく差がつく分野の1つである数学ⅢCを極めたものが入試の勝利をつかむという理論は決して机上の空論ではありません。


高3や浪人生が多く受験する全統記述模試の数学の出題範囲のメインは数学ⅢCであり、その模試ではじき出される結果は数学ⅢCの出来そのものであることは間違いありません。

数学Ⅲの積分はイメージがわかないことが多く、苦戦する方も多いと思います。しかし、みんなが苦労する分野を少しでも人より上をいけば大きく差をつけることができるという発想もできます。


予備校関係者の多くが、数学ⅢCの学習にこうコメントしています。

数学ⅢCは演習が重要である。この一言にはたくさんの意味が込められているように私には聞こえます。数学ⅢCはコツをつかむことが勝利へのポイントであると考えています。


具体性のない意見ばかりですが、何か参考になれば幸いです。

今回も読んでいただきありがとうございます。