1月18日(水)に河合塾のセンターリサーチバンザイシステムにより各国公立医学部医学科センターボーダー得点率と第一段階選抜予想点数(あしきりライン)が発表された。


1月19日には東進からボーダー予想と二次段階選抜ラインが発表される。東進は現役中心の予備校なので現役の点数から推測するものだと思われる。


2012年センター試験の大きな特徴は5-7理系型の平均点が前年比+16点(河合塾)となったため、国立医学部の出願が目立った。昨年の資料をもとに作成されているボーダーラインから大きく変わった大学も数多く存在している。数学ⅡBの難化傾向であったが、国立医学部受験生にとって数学ⅡBの難化はさほど影響されなかった。むしろ、現代社会の難化がかなりの影響を受けている。しかしながら現代社会を受験できる国立医学部は少なくさほど影響はでなかった。医学部人気は今年も続きそうである。


2012年不利な受験科目組み合わせ

1位 生物-現代社会型

→センター生物の若干の難化傾向と急激な現代社会の難化がかなりの影響を受けている。

センター生物はもともと科目的性質上、満点が非常に狙いにくい。また今年のセンター試験の大きな特徴の1つである事前出願が現代社会の平均点を大幅に下げる結果になった。

現代社会は科目的性質上理系が多く、かつ保険的教科として受験している受験生も数多くいる。そのため、以前は現代社会の難易度が他の科目に比べて、問題自体が易しく作られていた。


2012年有利な受験科目組み合わせ

1位 物理-地理型

→今年のセンター物理は昨年と比べて問題傾向や出題分野が大きく変更されることはなかったため、勉強した生徒が点数をとる構造が見られた。

また地理はかつて最も満点が取りにくい教科の1つであったが、現代社会の難化の影響で若干有利に働いたと思われる。


2012年度センターリサーチ ボーダーライン変更&要注意大学一覧

・大阪市立大学医学部医学科

・名古屋市立大学医学部医学科

・奈良県立医科大学医学部医学科

・三重大学医学部医学科

・鳥取大学医学部医学科

・島根大学医学部医学科

上記の大学は昨年のボーダー予想から点数UPした大学一覧です。特に鳥取や島根は低く評価されていたため、受験生が殺到した可能性は高いと思います。三重大学医学部は周辺に名古屋大学医学部医学科など脅威的な大学も数多く存在しているため、その避暑地的存在として受験生が多く集中したと思われます。


逆に北大医学部は88%に減少し、2011年二次試験では全体的に易化してしまい、高得点争いが予想されます。原因として考えられるのが、北大入試で新しい試みとして始まった総合入試形式がかなり影響していると思います。各教科重点群が設定されているため、得意教科が配転高く評価される仕組みですが、医学部の場合その教科の選択が明暗を分けるといっても過言ではありません。そのため、安定して得点できる数学や物理に集中するでしょう。



私自身の分析に基づくものですが、入試形式が一般大学と変わっている大学はセンターボーダーが下がる傾向にあると感じています。


国立医学部入試はセンターノックアウト形式なので、センターの点数にかなり影響されます。

名古屋大学医学部ではセンター試験760点でも合格したと噂も聞きますが、誰もが可能とは限りません。


私大医学部入試も幕開けを迎え、本日1月18日は岩手医科大学医学部の入試が行われました。岩手医科大大学は東北唯一の私立医学部なので、地元志向の東北受験生にとって人気が集中することも予想されます。


また今年は福島県立医科のボーダーが84%であることです。放射線の影響により受験生が減ったかもしれませんが、国立医学部の場合むしろこのようなことが起きると出願が集中する恐れもありますが、今のところ読めない状況となっています。福島県立医科は15名ほど増員している影響も考えられます。



国立医学部受験生は二次満点を目指してやらないと90%はきついと思います。

名古屋以下の医学部はかなりの高得点が求められます。工学部・農学部・理学部が解けなくても医学部生は解けなければならない問題は数多く存在します。


論述や記述解答は第三者に添削してもらうことをお勧めします。

長くなりましたが、頑張ってください。