試作品を使って動画作るの大変そうだから
Photoshopで画像編集して試してみた。
 

 
白黒部分にはほとんど差がないのがわかると思う。
黄色なんかは感覚的には白に近いけど結構変化が出ている。
本当はこの差異を明確に出せるような特性のフィルターを作りたいけど、とりあえずはこんな感じ。
 
見分け方は下の写真。
[Rフィルター]透過して特に明るく見える部分
白か赤味が強い
 
[Gフィルター]透過して明るく見える部分
白か緑以外も多い
 
[Bフィルター]透過して明るく見える部分
白か青と紫
 
[RGB各フィルター]透過して明るく見える部分は
無彩色
 
一番多い三色色覚のC型色覚だと青と赤はそれぞれのフィルターで割と違いが分かりやすい。
けれど桿体だけで見ると桿体の感度分布のみで比較することになるから実際の見え方とは違うはず。
 
参考までに波長分布
緑は赤とも青ともだいぶ波長が重なっているから赤青の両方のフィルターもそれなりに透過してしまい分別がしにくい。
この重複部分を調整して見分けやすい特性のフィルターが使えれば問題も改善する目途はある。
だからそういうツールが出来るんじゃないかなーと思っている。
ちなみに、桿体(明るさのみを感じる眼の光受容体)の感度特性は緑色の特性を拡張した様な感じ。もっと感度がよくて範囲も広めだけど、ピーク長が緑付近で赤と青の感度自体は低めだから
 
場所も電力も使わない、「財布に入るサイズ」で色の違いをその場で判別できればたぶん便利じゃないかな?
赤と緑の違いをすぐに分けられるのは他の色覚多型でも有用だと思う。
 
ちなみに、前に書いた単純な白黒フィルターでダメな理由。
 
まずはカラー写真
 
Photoshopでの無彩色化したもの一般的な白黒フィルター
 
RGBの値そのままに近い白黒化したもの
 
余計な処理が入っているのがわかるかと思う。
C型色覚(一番多い人)からしたらPhotoshopなどが変換したものの方が感覚的に近いのだけどね。
 
けれど今回の実験で試したいのは桿体(明るさのみを感じる眼の光受容体)の感度特性に合わせた白黒化であって、桿体の感度分布って緑を感じる M錐体 の分布を拡張した様な特性があってそれが再現できないと実験用には余り使えないのね。