夜、飛行機から地上を見下ろすと、
明かりで陸地の輪郭線が描かれています。
都会は眩いほど明るいです。
印象的な建物はライトアップされて、
光の演出がされています。
見通しを良くして安全を確保したり、
夜の空間を演出したり、
明かりは私たちの暮らしを豊かにしてくれています。
でも、人間以外の生物にとっては
あまりありがたいものではないようです。
人間にとっても、良いことばかりではありません。
人間も生き物の一種ですから、生体リズムが狂うなど
何かしらネガティブな影響があります。
私は安全面で街路灯は必要だと思っていますが、
それ以外での夜の明かりは、暗さを演出するものであって欲しいです。
以前旅行へ行ったパリで、
建物のライトアップが全体を面で照らすのではなく、
陰影により建築物の凹凸を際立たせるものだったのが印象深かったです。
もちろんパリも動物たちにとってはかなり明るい夜でしょう。
でも東京と比べると、随分とおとなしいものだと感じました。
クリスマスシーズンの六本木は、物凄く派手なLED照明で彩られます。
六本木に限らず、人の集まる場所は照明が煌々と照らします。
もちろん私の住む札幌も、中心部はかなり明るいです。
それを見ると綺麗だとつい浮かれてしまうのですが、
“光る”ことにそんなに頼らなくても、お洒落でロマンチックな演出は
できるんじゃないかなと思うのです。
街路灯も場所によってはセンサーで点灯させるなどして、
夜間ずっと照らさないような工夫をしても良いように思います。
(山道では見通しを考えて、常に対象物の前後50mを照らすなど、
工夫が必要だと思いますが技術的には可能かと思います)
現代で日が暮れてからの時間を利用しない生活は考えられませんが、
私たちはもう少し暗さに慣れても良いのではないかと思います。
天の川が今より少し身近になる程度なら、
そう無理なくできるのではないでしょうか。
夏、特別郊外じゃなくても、
ペルセウス座流星群が皆さんの自宅から観られると、
ちょっと素敵だなぁと思います。