テレビを見ていたら、鹿がキノコを美味しそうに食べていました。

鹿にとっての美味しさってどんな感じなのかなぁと思いました。

 

先日中国へ帰って行ったパンダの永明は、とてもグルメで

食べる竹の好みがはっきりしていたと言います。

匂いにとても敏感だそうですから、

永明好みの香りというのがあるのでしょう。

それは果たして、他のパンダにとっても良い匂いなのか?

気になります。

 

私たち人は、甘味、塩味、苦味、酸味、そして旨みの

5種類をそれぞれ感じる味蕾を持っています。

甘味は糖質でエネルギー、塩味はミネラル、

苦味は毒、酸味は腐敗、それらを感じられるようにあると言われています。

旨みが味と認識されるようになったのは最近ですが、

旨みというのはタンパク質の素であるアミノ酸の一種のグルタミン酸、

タンパク質の合成や遺伝に関係するイノシン酸、グアニル酸、

エネルギーの代謝に使われるコハク酸などから感じ取られます。

 

でも猫の持つ味蕾は、塩味、苦味、酸味の3種類のみです。

ただし、味としてではないようですが、

アミノ酸を感じることはできるようです。

何故か人にとって甘みを感じるアミノ酸を好み、

苦味を感じるアミノ酸を嫌うようです。

他の動物はどうなのか調べてみると、

草食動物の味蕾の数は肉食獣に比べてかなり多いようです。

人はその中間ぐらいでしょうか。

豚や牛は私たちより味に敏感なのだと言えますね。

 

だとすると、キノコを食べていた鹿の感じる美味しさは、

私たち人には感じ取れない味なのかもしれません。

そしてパンダはどうなのでしょう?

今でこそ主に竹を食べているパンダですが、

元々は肉食性の強い雑食だったので、味蕾の数も少ないかもしれません。

だったらパンダにとっての好みの決め手は何なのでしょうね?

匂いや食感といったところでしょうか。

 

動物には、人よりも嗅覚が優れているものが多いので、

私たち以上に食べる物は匂いが重要な場合が多いのかもしれません。

美味しさの要素には、匂いや食感も含まれているので、

舌で感じる味よりも、とにかく香りが重要な動物もいるかもしれません。

そして、虫にとっての食の好みは、何によるものなのでしょう?

なんだか色々気になってきました。