甲状腺がんは、女性に比較的多く発症することが知られています。

これは別名「優しい癌」とも言いますが、他の癌より進行速度が遅く手術後予後も良い方なのでこのように呼びます。 でも甲状腺がんも種類によって治療難易度も違うし、予後も差があるかもしれないので軽く認識してはいけませんよ。 とにかく善良な癌でも癌は癌だからです。

このがんの原因はまだ明確になっていません。 そのため、定期的に健康診断をしながら甲状腺ホルモンの数値を把握し、役に立つように食習慣や生活習慣などをしっかり管理した方がいいです。

 

実は甲状腺がんは特別な前兆症状がないのが特徴です。

ですから、自分で症状を自覚したり、問題があると思って病院を早期に訪れることは多くありません。 ただ、健康診断で早期に発見して治療することになり、予後が良い場合は多くありますよね。 でも、前兆症状を感じて、初期症状を把握して病院に早く訪れるといいですよ。

前兆症状というと、代表的な症状が甲状腺の部位、つまり首の方の腫脹です。 腫脹とは甲状腺の部位が膨らむことを意味し、痛みは伴いません。 首の中央部分で発生し、手で触った時に感じたりします。 首が厚く見えることもあるので、いつもと違う感じなら病院に行って検診を受けられることを願っています。

 

甲状腺がんのほかにも甲状腺に生じる様々な問題や疾患としては、甲状腺機能亢進症、または甲状腺機能低下症があります。

癌ももちろん同じですが、このような甲状腺ホルモン機能の問題があると慢性的な疲労感を感じることになります。 体重が急に増えたり減ったりするなど、外的な変化も現れることがあります。 ですから、普段自分の体がどのように変わるかをよく観察した方がいいでしょう。

甲状腺癌初期の方は喉風邪を引いたように喉に異物感が感じられ、首の部分が腫れるようだとおっしゃっています。 これだけでは予兆症状を把握するのが難しいことはあります。 その理由は軽い喉風邪の症状、ストレスや免疫力低下などによる一時的な症状だと考える方が多いからです。 ここからさらに進むと、食べ物を飲み込むのも難しくなりますし、唾を飲み込む時も異物感が現れることもあります。 そして甲状腺の結節が大きくなるほど声も変化します。

この癌は着実に年に1回定期的な検査、適切な治療が重要ですが、何よりも発生と再発を防ぐための努力を並行しなければなりません。 甲状腺には海藻類や野菜がいいと言われているので、普段食事をするときにこれの摂取量を増やしてほしいです。 そして女性の場合、特に過体重が影響を及ぼす可能性があるので、正常体重を維持していただいて、地道に運動していただければ役に立ちます。
 

 

喉風邪と似たような前兆症状があって呼吸器疾患だと思っている方もいますが、定期的な検診を通じて十分に予防し、早期発見して完治も可能ですので、自分の健康にもう少し気を遣えることを願っています。 何より男性より女性が発病する可能性が3倍高いということなので注意してください。運動および食習慣の改善と十分な睡眠およびストレス管理で甲状腺の健康に気をつけてください。