道草カメラ 金沢八景 夕照橋・・「ゆうしょうばし」か? 「せきしょうはばし」か? | Bon Voyage

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地元の人はわかっているのだろうか?。

 

どっちでもいいと言えば、どっちでもいいことだが、やはり気になってしまう。

 

年配の方々からは「せきしょうばしに決まっているだろう。」と怒られそうだが、実はそうではない「ゆうしょうばし」が正しい呼び方なのだという。

 

 

安藤広重 金沢八景 「野島夕照」 (のじまのせきしょう)

 

ということを知っている方は、この橋の読み方は「せきしょうばし」ということになるのだが、当初ここに橋がかけられたときは名前自体が違っていた。

 

かつて、横浜市金沢区六浦東にある野島公園室ノ木地区と、海で隔たった野島とは渡し船で行き来していた。戦争中、横須賀・追浜に海軍の飛行場が造られた関係で、反対側に平潟湾の出入口として地続きだった洲崎と野島の間に運河が掘られ野島は島になった。

 

昭和19年に渡し船が廃止され橋が架けられました。最初は「徴用橋(ちょうようばし)」と呼ばれ、のちに「八紘橋(はっこうばし)」と名づけられたようです。

 

昭和27年に3代目の橋が完成し「夕照橋(ゆうしょうばし)」と名付けられ、現在の橋は、60年に建設された4代目「夕照橋」である。「かながわの橋百選」のひとつになっている。

 

 

浮世絵画家・歌川広重の作品「金沢八景」の中にある「野島夕照(のじまの”せきしょう”)」に因んで名づけられたことはいうまでもありませんが、何故か「せきしょうばし」ではなく「ゆうしょうばし」なったのかということがチョット不思議なところです。

 

一説による、近所にある関東学院大学のボート部がここで練習していて、そのボート部が優勝したときに縁起をかついで「ゆうしょうばし」に変えたとか???なんていう話もあるようですが・・・チョット信憑性に欠けます。

 

 

いずれにしても、こんなに素晴らしい景観の金沢八景が今一つ寂れている地域になっているのが残念で仕方がありません。

 

ここ数ヶ月、この平潟湾を撮影していると「こんなにも表情豊かな場所はない。」と思うようになってきました。毎日違う風情があり、四季を通して撮影する価値がある場所だと再認識しっました。これからは、撮影のポイントや、撮影方法なども駆使して様々な表情を捉えていこうと思っています。