夕に
こおろぎの 声を
秋のかぜが のせてきた
夜空の空気が 澄んでいるので
よく光る ガリレオ衛星と
木星との 間に 視線が 吸い込まれていく
高輪の寺からの 帰路
広い道路には 車も 人も まばらで
送り盆 を 皆が故郷で 過ごして
ほんの 少しの間
ホーメイ がイギルの音とともに
高輪のお寺に響き渡る
風の音 水の音を 表現するのだと
トゥバの 男は 言った
時間をともにした 人間たちの
幸福と 無事を祈る そのこころは
トゥバの 人たちの こころ
ちいさい目と 小さな鼻の
トゥバの 男
夕に
広いトゥバの草原に
吹く風を
やさしい歌ごえが のせてきた