されど 空の青さを知る
やっとのことで
フェリーが 岸から離れる
やはり少しさみしいが
離れてしまったら こっちのもの
この地を 慕って 来たが
住めないと あれば 仕方なし
忘れなければ またたずねるし
こられるなら また
スクリューに切られた 白い水のうねりが
水面に 踊りだす
ここに来られて とても 良かった
自分の意識が 拡張したぶんだけ
世界は広がる
ひとところでの 微視的な観察でも
大股での 巨視的な観察でも
大切なものは 見つけることが出来るであろうが
万彩な人たちに出会うのには
思い切って 出かけるのが 良いだろう
貧弱で 矮小な 私の世界から
そうせよ と
そうしてくれよ と
懇願している
声が 聞こえる
