映画館 | 献食菜集

映画館

なんども同じ人間として
記憶を消されながら 
生まれ変わってきて

殺されなければ
決して死ぬ事のない人間


そんな映画を 観た後で
考えた


私は 自分の生は 一回きりだと
実感するのは いつだろう


どういうわけで
出会う人たちと 出会い
出会わぬ人たちと 出会えず

このように先の見えぬ 道を 
歩いているのか


いくらでも 代替のきく
役割に 携わり
一生を 過ごすのは
決して フィクションではない


出会い その人とかかわりあう事で
お互いが 唯一のもので
あることを 
初めて 知る


鏡のように 映じあって
一回きりの 自分の存在を 
知り 知ってもらう のであろう