流用 | 献食菜集

流用


田舎の都道沿い 無人ポルノショップの
目隠し塀に 


見覚えのある詩の一部が
でかでかと 書かれてあって


「人間だもの」


はあ なるほどですね


「エロ本を見ないやつを
僕は信用しない」
と宣言した 知り合いが いたが


どこか ちょっと 似てないか
と考えながら


運転していたら

曲がる交差点を 間違えてしまった


そうしたら
車一台が通るのが やっとだった旧い橋が
閉鎖されていて


なんだか しらぬ間に歳をとっていた
自分の親のようで


けれども歩行者専用の 橋になるのか
「機関車やえもん」
を 思い出してしまった