初めてお目にかかります | 献食菜集

初めてお目にかかります

awadatisou

中世ヨーロッパではキリスト教は宗教ではなかった
キリスト教が世界そのものだった。
つまりキリスト教の世界観のなかに
ひとびとが生きていたたからだ。

精神障害のひとつに誇大妄想があるが
中にはその妄想は
世界や日本を背景として非常に細かい所まで入り組んで
構築された世界を持つ人もいるそうだ。

自分が日常を生きる世界は主に人間が作り上げた世界だ。
人間が作り上げた世界に人間が住む。
人間の作ったものを着る、食べる、乗る、住む。
今や人間は人工物がなければ生きて行けない。

草木や土空やくも雨かぜなどの他の動物などの
自然もその人工世界の中に共存するが
それらは人間によって一旦意味付けられた自然だ。

日常世界で人間が意味付け出来ない自然とは
猛威をふるう台風暴風、嵐、地震、大雪や
暴れ出す動物たち、新種の病気、未知の人体。
その時に初めて遭遇する人間の手に余る状態にある自然だ。
そのようなものが訪れない限り、おとなしい自然は
人間からは忘れられがちだ。

hanabikusa

人びとは宗教改革や物理法則の発見を経て
固定されたキリスト教の世界観から 脱出した。
すべてのものの存在がさきにあり、人間の知恵は後追いで
それらを理解し意味付けをしていく。

意味付けはいくらでも変わる。
私達を取り囲む世界は人工であるがゆえにもろい。
私達を取り囲むさまざまな事象につけられた意味を
当然と思ってはならない。

drakusa