
4回に渡ってご紹介してきた盆栽のジャンルですが
今日で最後です。
有終の美を飾るのは・・・
そう、雑木盆栽です。
ぞうきぼんさいと読みます。
ざっきとは読まないでくださいね(笑)。
簡単に言うと雑木盆栽とは、一般の人が盆栽と聞いて
イメージする松柏盆栽以外の樹木の盆栽のことをさします。
雑木盆栽の魅力は、春の芽だし、若葉の季節、それに紅葉時期と
四季折々の変化ですね。
1年を通して、同じ姿をすることがない雑木盆栽は
松柏では味わえない醍醐味があるのではないでしょうか?
その中で見落としていけないのは寒樹(かんじゅ)の姿です。
雑木盆栽を愛好する人達はとにかくこの季節が待ち遠しいみたいです。
気の早い人は紅葉も見ずに10月の末頃に葉を刈り落としてしまう様です。
ちょっと、やり過ぎですけどね。
なぜ、そんな事をするかと言うと冬になると、葉がすべて落ちますので
枝ぶりや、形がイメージ通りかといった点で一年間を通しての手の入れの
結果がわかるのです。
「あっ~ 今年はここを芽摘みして思い通りの枝ぶりになったな!」と
盆栽を見て、1年を振り返るのです。
そんな四季折々の季節ごとに見せる変化の様子に、小さな日本の自然を
堪能することができる点で、私も雑木盆栽は大好きです。
さて、恒例の人気ランキングとしては、
1位:ケヤキ
2位:カエデ
3位:モミジ
4位:ハゼノキ
5位:ヒメシャラ
ですね。
全て私は大好きですが、雑木盆栽の最初の一鉢として
お勧めしたいのが”山もみじ”です!
山もみじは、紅葉する雑木盆栽の中で、もっともスタンダードな木のひとつです。
日本人が「紅葉」と聞いてイメージするのが、この「山もみじ」です。
深まりゆく秋と同時に赤く鮮やかに色づく山もみじは、春を楽しむ「桜」と並んで、
秋を楽しむ盆栽としてはずせない一鉢になるでしょう。
また、山もみじは、春から初夏にかけての新緑の葉も魅力的。
私は、秋の紅葉が大好きですが、春の新緑も楽しんでいます。
そういった意味で、山もみじは、植生(生命力)が強い植物なので、
盆栽の初心者でも簡単に扱うことができますよ。
そして、秋には紅葉した山もみじを前に日本酒を1杯!
なんていうのも、なかなか粋なものですね。
もみじの葉は、料理でも使えますので天ぷらや、お刺身の添え物に
一度お試しくださいね。
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