晝（昼）は咲き、夜は戀（恋）ひ宿る合歓木の花
君のみ見めや戯奴 さへにみよ
奈良時代の万葉集にも登場する古来から親しまれてきたネムノキ。
青々と茂る夏の山。淡紅のふわりとした花が
毎年人々を楽しませてくれます。
私の実家にもネムノキが有り、この時期になると二階の自分の部屋から
ちょうど正面に花が咲いています。
家が建つ前からずっとあるご神木。
盆栽でもよく登場します。
緋ネムや一才ネム
主に文人系の洒落た盆栽です。
花芽がたくさん付いています。
花もいっぱい咲きます。
花の命は短いけど花芽がたくさんあるので、全体的には長く咲いています。
こんな言葉がありました。
“吾妹子が形見の合歓木は花のみに、咲きてけだし実に成らじかも”
※あなたは口先ばかりで真心が無い
ネムノキの花がたくさん咲く割に実があまり成らない点をとらえているようです。
日が当たらなくなると向かい合った小葉をたたみ、
明るくなれば開きます。
だんだん閉じていきます。
ほらね♪
小さい時に、母に言われた事は、
「ネムノキは、眠たくなると、葉を閉じて寝るからネムノキってゆうんだょ」
合歓の木（コーカの木）
ネムの花盛りは小豆の栽え盛り
農事に結びついた自然暦としても里人の生活にも深く溶け込んでいたようです。
因みにネムノキはマメ科だから納得ですね。
樹高約1ｍ
ネムノキ三幹
マメ科の幹らしくブツブツ幹です。
雌しべかな・・・？？ ↑ココ
下から見上げると南国にでも行ったような気分です
まだ若い枝先。
プラスティックのような色と質感です
枝の出が悪く、ほとんどが頂芽の一芽だけしか伸びません。
花は今年伸びた頂芽の先にしか咲きません。
切り詰めたいときは、今年の花は諦めましょう。
マメ科だけあって、花が咲き終わると、実が成ります。
豆です。
藤の実みたいな大きな豆が垂れ下がります。
冬の姿は貧相です。
朝開いて夜閉じる。
不思議な奴。
花も綺麗で花後の豆っぷりも、親しみが沸きます。
あ。
犬。
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