自宅療養8日目です。
昨日、外出したら、薬を飲むほどではありませんが、
腹部の痛みがありました。
やはりいろいろ動くと腹部が痛くなるようです。
そのため、今日は、家でなるべく安静にしていました。
今日は子宮腺筋症の治療についてです。
■治療の選択肢
子宮腺筋症の選択肢は、大まかにわけると次のとおりです。
・何もしない(経過観察)
・薬物療法
・手術療法
良性疾患のため、何も困っていなければ、何もしないというのも、重要な選択肢です。
どの治療を選択するかは、何を重視するかにかかっています。
・過多月経を何とかしたい
・生理痛を何とかしたい
・不妊を改善したい
ただ、治療によっては、「妊孕力を失う」ことになるので、要注意です。
■私の経験
私は、「不妊を改善したい」が目的でした。
そうすると、10年におよぶ不妊治療の失敗から考えて、
まず「何もしない」というのは、選択肢から外れました。
今のままで成功する気がまったくしませんでした。
次に検討したのは、「薬物療法」です。
薬物治療をすれば、(人によっては)子宮の腫れが2割~3割、小さくなるそうです。
日本の不妊治療においては、薬物治療で子宮の腫れを抑えてから、再発するまでの間に、不妊治療をするというのが一般的のようです。
補足すると、薬物療法は、治療期間だけは症状は軽快しますが、子宮腺筋症自体が治るわけではありません。
薬をやめると、また再発というか、元に戻ります。
薬物療法にするかは、かなり悩みました。
一生分、悩んだかもしれないです。
ただ、選択肢から外す決め手となったのは、次の2点でした。
・薬物治療で不妊治療が成功する気が全くしない
・薬物治療の副作用に耐える自信がない
今までの不妊治療の失敗歴から考えて、
今の子宮で腫れが2~3割小さくなったところで、妊娠する気が全くしなかったです。
また、不妊治療のため(採卵周期を整えるなどの理由)に飲む低用量ピルでも、私は会社を休むくらいのひどい副作用(体調不良)がありました。
薬物治療には、ディナゲストとかリュープリンなどがありますが、低用量ピルと同様か、それ以上の副作用が起こりそうな気がしました。
実際、副作用がきつくて薬物治療を断念する人もいるようです。
薬物治療をするには、最低半年が必要です。
もし薬物治療をやって、ダメとわかったら、無駄に年をとるだけになるかもということは強く思いました。
もし20代だったら、まず薬物治療を試したかもしれません。
最後は、「手術療法」です。
子宮腺筋症の標準の治療は、子宮全摘です。
ただ、インターネットで調べたところ、子宮を温存して手術する方法があることがわかりました。
妊娠・出産の実績もあるとのこと。
体にメスを入れる、
子宮にメスを入れる、
非常に不安と恐怖がありましたが、悩んで悩んで、「不妊を改善したい」という目的のためには、手術しかないと決心しました。
もちろん、子宮腺筋症が治ったところで、妊娠・出産できる保証はどこにもありません。
でも、手術をして、不妊治療を再開するというのが、子供を授かるのに、一番確率が高いとの結論に至りました。
ちなみに、自己凍結卵が1個だけありましたが、卵子提供も視野に入れると、薬物療法をして、腫れが2~3割だけ小さくなった子宮では、外国の医師が不妊治療を受け入れてくれる気がしなかったというのも、大きな理由です。
■さいごに
子宮腺筋症と診断を受けてから、特別養子縁組や里親についても、真剣に検討し、説明会にも行きました。
血筋には、夫婦ともどもこだわりはなかったためです。
ただ、夫婦の年齢、特に私(母親)の年齢がネックで、子供(乳幼児)を授かれる確率が非常に低いことがわかりました。
厚生労働省では、母親と子供との年齢差が40歳程度という指針が出ているそうです。
いくら努力しても、年齢だけはどうしようもありません。
選択肢からは外れました。
不妊治療を始めた10年前でしたら、年齢的にも問題はありませんので、治療は「何もしない」で、こちらの道を選択したかもしれません。
誤診というのは罪深いものです。
過去を悔やんでも仕方ないですが、不妊治療を始めた10年前に子宮腺筋症とわかっていればと思います。