みなさまへ


この三月に、『夏目漱石の手紙に学ぶ 伝える工夫/中川 越』という本を、 マガジンハウスから出しました。


夏目漱石の手紙に学ぶ 伝える工夫/中川 越
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この本の内容にちなんだ漱石の手紙の一部を、このブログでご紹介させていただきます。


2014-4-9 著者 中川 越 (なかがわ えつ)



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漱石の手紙-15 誘いの手紙

鎌倉の海にいっしょに行こうと誘う

ちょっと行って黒くなろうじゃありませんか〔現代語訳〕

一寸行って黒くなろうじゃありませんか〔原文〕

(寺田寅彦宛・大正元年八月十日付)

解説 漱石は子供たちを連れ、泊りがけで鎌倉に海水浴にも行った。そのとき門下生の一人、寺田寅彦に声をかけた。寺田は、物理学者で随筆家。「金平糖の角の研究」などをした。門下生といっても、互いに敬愛しあう友達のような関係で、誘う言葉も軽やかで明るい。

 

漱石の手紙-16 招待の手紙

食牛会に門下生たちを招待する

牛のほかにはなにも食べるものなし〔現代語訳〕

牛の外(ほか)に何の食うものなし〔原文〕

(野村伝四宛・明治三十八年二月二十三日付)

解説 漱石は門下生たちとの食事と歓談を楽しみにしていた。牛なべを食べたときの招待状のワンフレーズだ。このほかに、参加者の顔ぶれを、ユーモラスに紹介した。この手紙は郵便ではなく、車夫などを利用した持参状。その日のうちに届いた。いわば当時のメール。


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『夏目漱石の手紙に学ぶ 伝える工夫』のPVがこちらからご覧になれます。








●お知らせ●

2014-3-31東京新聞中日新聞 に、『夏目漱石の手紙に学ぶ 伝える工夫』が紹介されました。それぞれの新聞名をクリックすると、記事がご覧になれます。