うみねこのなく頃にep3についての考察 その6 | やうやう白く

うみねこのなく頃にep3についての考察 その6

今回は第七・八の晩についての考察
例によって、まず戦人の『外に出た後に中から扉や窓の鍵を閉める』という推理を
今回は死体のあった場所とその殺害方法から検証してみる

蔵臼夫妻の死体は薔薇庭園の先にある東屋で発見された
ここでは、東屋に誘きだしてから殺害する方法と、ゲストハウスで殺害した後、死体を東屋まで運ぶ方法の二つが考えられる

ではまず前者から考えてみることにしよう
警戒している蔵臼夫妻を、嵐の中、薔薇庭園の東屋に誘い出せるだろうか?
碑文の答えを餌にすればもしかしたら誘い出せるかもしれないが容易なことではないだろう

次に後者について考えてみる
こちらでは、どうやって死体を運搬したのかが問題になる
はたして絵羽一人に成人した男女の死体を、誰にも気付かれずに東屋まで運べるだろうか?
さらに、運搬中に二階の誰かが気紛れに下りてくるだけで密室トリックはアウトである
となると、ゲストハウス内で殺害して運ぼうと絵羽が考えるとは想像しにくい
だとすれば、東屋に誘い出してから殺すほうが現実的である
しかし、はたしてそうだろうか?
もし仮に運搬する人間が決まっていたとしたら?
あの時、二階の部屋から出たのは誰だったか?
そう、譲治である
紗音を殺した犯人は蔵臼夫妻だった、とでも吹き込めば、譲治は協力を惜しまないだろう
譲治が運搬係になり、譲治がゲストハウスを出た後に鍵を閉めれば密室完成である

次に殺害方法から考察する
絵羽は銃を持っていたのにも関わらず、なぜ二人を殺害するのに絞殺という方法を選んだのか
一方の首を絞めている時に、もう一方に反撃されればそれまでである
しかも、相手も銃を持っているのだ
危険極まりない殺害方法ではないだろうか?
にも関わらず絞殺を選んだということは、銃を使えない理由があったと考えられる
嵐の中、外で発砲を躊躇う理由があるだろうか?
銃声がどれほどのものかは分からないが、銃を持っている相手を殺すのなら、発砲を躊躇えはしないだろう
ではなぜ?殺害現場が外ではなく、ゲストハウス内だったからに他ならない
ゲストハウス内で発砲すれば、さすがに二階にいる人間は気付くだろう

仮に銃声が聞こえなかったとしても、血痕を残してしまい、疑われるどころか犯人扱いを受けるだろう
そうなると、簡単に皆殺しには出来ないだろうし、どんな不測の事態が起こるとも限らない
銃を使わず絞殺を選んだのはそういった理由ではないだろうか

では、どうやって二人もの人間を絞殺出来たのか?
あの時、絵羽は何をしようとしてロビーを離れたのか思い出してみよう
そう、蔵臼夫妻に振る舞ったコーヒーに睡眠導入剤のようなものが仕込まれていたのではないだろうか
どれだけ蔵臼たちが警戒していようとも、眠らせてしまえば容易に絞殺できる

以上、死体発見場所と殺害方法の両面から見て、戦人の推理は説得力を持っていると言える

結論
犯人:殺害は絵羽、死体を運んだのは譲治
密室トリック:譲治がゲストハウスを出た後に絵羽が施錠
殺害方法:睡眠導入剤のようなもので眠らせた後に絞殺

こんなところでどうでしょうか