伊藤和也さん遺体で発見 | やうやう白く

伊藤和也さん遺体で発見

アフガニスタンで拉致されていた伊藤さん、遺体で発見されましたね
御冥福をお祈りいたします

彼自身は覚悟の上だったのでしょうが、御遺族の方々はやはりやりきれない、といった様子でしたね
伊藤さんのなさってたことは本当に素晴らしい、立派なことだと思います
そこに批判の余地はありません
しかし、彼は遺された人たちの気持ちを考えたことがあったのでしょうか
考えた上で、それでもやらなければならない、とアフガニスタンに旅立ったのでしょうか
もちろん彼の死は強制されたものであり、彼に責任はありませんが
その危険性は十分分かっていたはずです
家族を悲しませることになるかもしれない、と知りつつ行ったのだとしたら
彼の勇気や偉大さを讃えつつも、少しだけ反感を持ってしまうのは、自分の人間としての器が小さいからでしょうか

まったく違う話になりますが、もし自分の命と引き替えに最愛の人を救うことが出来るとしたら
あなたはどうしますか?
もし仮に自分の命を差し出して最愛の人を救ったとします
その人は、自分が助かったことを喜ぶでしょうか?
自分が助かるために誰かの、特に自分を何よりも大事に思ってくれている人の命を奪ってしまったとしたら
それを喜ぶことが出来る人はそういないと思います
つまり、命を差し出した人は、差し出された人の気持ちをまったく考えていません
たしかに自己を犠牲にして他人を救うことは素晴らしいことだと思います
しかし、遺された人はいつまでもそのことを引きずることになるのではないでしょうか
それを承知で、それでも助けたいというのは自己満足とは言えないでしょうか?
もちろんその自己満足により救われた人がいて、少なくともその周りの人を救うことが出来るので
単に自己満足に止まるというわけではありませんが
本当に救いたい人を、本当の意味では救えてはいないのではないか、と

もし伊藤さんが、誰かを悲しませることがあろうとも、本当に救いたい人たちを救えたのなら
それは彼にとって幸福なことなのだと思います