センス
先日、友人の口からCLANNADという単語が出てきまして、思わず吹き出してしまいました
訝しがる友人を適当に誤魔化したんですけど、そのとき脳裏に過ぎった言葉は何だと思います?
そう、これです
『CLANNADは人生』
凄い言葉だと思いませんか?
本気にしろ冗談にしろ、自分から見るとセンスの塊のような言葉です
ところでこのセンスという言葉、よく野球センスがあるとか言いますよね
なのでてっきり『才能』という意味合いなのかと思い込んでいたわけですが
辞書で調べてみるとそうじゃないんですね
某社の国語辞典によると
センス
①物事の微妙な・感じ(よさ)を知る心の働き。
②普通の人なら当然持っているはずの感覚。常識
とのこと
せっかくなので某社の英和辞典でも調べてみました
日本語のセンスは、英語ではsenseではなくtasteとのこと
学生時代ずっと英語を苦手としていたので、こんなことすら知りませんでした
ちなみにtasteの意味はと言うと
【名】taste
①味・風味
②味覚
③趣味・好み
④試食・味見
⑤観賞力・審美眼
服装のセンスがいいというのは、国語辞典では①、英和辞典では⑤に当たるのは分かります
しかし、野球センスとか、スポーツのセンスがあるなんていうのはどれに当たるんでしょうね?
言葉と言うものは時間の経過とともに意味合いが変わっていくことがあります
これは諺ですが、「隗より始めよ」というのもそうですね
元は「手近なものから始めよ」という意味だったものが、時間の経過とともに「言い始めた者から始めよ」
という意味合いで使われるようになっています
これと同じように、センスという言葉も『才能』と似た意味を持つようになったのでしょうか
それとも、元々英語のsenseとは意味が違う、言ってみれば和製英語みたいなものなので適当なのかな?
閑話休題
さてこのセンスというもの、これは生まれ持った物、または幼い頃から培われてきた物なので
大人になって今更身につけようとしても無理な話です
なので、先ほどの『CLANNADは人生』というようなセンス溢れる言葉は自分の脳からは生まれません
精々、凡人が頭を捻って「誰が上手いこと言えと」とツッコまれるようなことしか言えません
先日、船場吉兆の話をしたと思います
あれはちょっとした例えだったのですが、ある人はその事にちっとも気付いていませんでした
何のことだったのか説明してようやく「そういうことか」と理解を得ました
それで、あぁ自分はなんとセンスがないのだろう、と肩を落としました
こうやって文章を書くのは好きなのですが、どうにもセンスがない
小説で言えば、行間で読ませるべき部分までズラっと書き綴るような感じですかね?
要するに想像を掻き立てないわけです
そういった物は読んでてイマイチ面白くないんですよね
子供の頃から読書は好きだったし、文章を書くのも好きだったので
そちらのセンスに恵まれなかった、あるいは培われなかったのは非常に残念です
自分にあるのは、そうですね、冷蔵庫の余り物でそれなりの物を作れるくらいでしょうか
皆さんにはどのようなセンスがありますか?
もし何かあるのなら、それは誰にでもあるものではないので、伸ばしてみてはいかがでしょうか