1975年、ご存知Deep Purple要のメンバーRicthie Blackmoreが解散直前に脱退してRainbowを結成しました。(正しくは当時Ritchie Blackmore's Rainbow)以来、Rainbowは終始Ricthieのワンマンバンドとして世界中に知られました。
僕はこのアルバム↓からリアルタイムで聴き、当時高校でRainbowを聴く友達がたくさんいてこのアルバムはとても話題になりました。
・Difficult To Cure(アイ・サレンダー) / Rainbow
・1981年リリース
・Ritchie Blackmore , Joe Lynn Turner , Bobby Rondinelli , Don Airey , Roger Glober
前作Down To EarthからボーカルがGraham BonnetからJoe Lynn Turnerに変わりました。元々Deep Purpleの流れを汲むメタル色の強いバンドでしたがこの頃からポップな要素が強くなっていきます。Joeはこの変化に相応しいボーカルだと思いました。ポップながらもRitchieのヘビーな個性は健在です。
Rainbowはメンバーチェンジの激しいことで有名です。紛れもなくRitchieのワンマンバンドですが脱退するほとんどのメンバーが彼に解雇されての脱退のようです。我が強いのか、神経質なのか、完璧を求めるあまりなのか、彼の解雇劇はいつも音楽雑誌を騒がせてました。他にもライヴで多くのギターを破壊したり、黒魔術に傾倒したり、植毛の噂があったり・・・高校では友達とRitchieの話題で持ちきりでした。そんな彼が創り出すRitchieサウンドはとても魅惑的です。このアルバムで衝撃的だったのは最後に収められているタイトル曲Difficult To Cure、ベートーベン第九のカバーでRitchieの個性たっぷりのインストルメンタルです。パロディなのか真剣なのかよくわからないところもRitchieらしいです。この曲、ギターの練習にはもってこいです。
Ritchieは変人かもしれませんが、僕のギター・ヒーローの1人です。そんな彼が作り上げたRainbowはRockの歴史の中で偉大な存在です。