子育て中の介護職にとって、仕事と家庭生活の両立を実現するための理想的な選択肢の一つがデイサービスだ。
デイサービスは、利用者が日中に施設へ通い、食事や入浴、レクリエーションといったサービスを受ける形態のため、その運営時間に大きな特徴がある。
多くの場合、土曜日や日曜日、祝日はを休業としており、勤務時間も日勤のみが基本となる。
そのため、子どもの学校行事や週末の家族との時間を確保しやすく、生活リズムを安定させながら働くことが可能となるのだ。

また、デイサービスは身体的な介助に加えて、利用者同士や職員とのコミュニケーションを通じた機能訓練や生きがいの創出に重点が置かれるため、身体介護の負担が他の施設形態に比べて比較的少ない傾向にある。
デイサービスの特性は、体力的な不安を持つ方や、子どもの急な体調不良などで早退・欠勤の可能性がある子育て中の職員にとって、精神的な負担を軽減する要素といえる。

さらに、転職やキャリアチェンジを考える上で、デイサービスは間口の広さも魅力だ。
もちろん「介護職員初任者研修」などの資格を保有していれば即戦力として優遇され、給与面でも強みとなるのは確かだ。
しかし、利用者とのコミュニケーションやレクリエーションの企画といった業務も多いため、無資格の方を歓迎する求人も頻繁に見られる。
子育てが一段落して初めて介護の仕事に就く方やブランクのある方も挑戦しやすい環境であり、研修制度などを通じて働きながら資格取得を目指す道も開かれている。

介護職は高齢化が進む日本において非常に重要な仕事である。
しかし、介護職は精神的にも肉体的にもつらい仕事の一つであり、子育てと両立することが難しいと考える人が多く、結婚や妊娠を契機として離職してしまう人も少なくない。
介護職と子育てを両立させるためには、いくつかの工夫をする必要がある。

子育てに対して理解のある職場を選ぶということを始めとして、周囲の協力を仰ぐといったことが重要であるが、それ以外にも、民間や自治体で行われている子育て支援制度を活用することがおすすめの方法としてよく挙げられる。
子育てに関するサポートは、自治体において様々実施されている。

介護職の重要性はこれからますます増していくことが分かっているため、介護に関する資格を持ちながら介護職に就いていない潜在的な人員に働いてもらうために、子育てに関する支援制度が必要不可欠であるからだ。
よく知られているサポートとして挙げられるのが、ベビーシッターの派遣制度や預かり保育などだ。
子育てに関する支援制度以外にも、子育てや介護のために一時離職した人に向けての復職支援の制度も存在している程だ。
これらをうまく活用することが、子育ての両立のためには大いに有効である。

子育ての支援制度は自治体によってその内容は異なっている。
どのような制度を活用できるかは、自治体のホームページや広報、役所の窓口などにおいて確認する方法がある。
場合によっては役所のスタッフが相談に乗ってくれるだろう。