我が国における病院の市民公開講座の歴史は浅く、まだまだ改善の余地が有ります。
ある自治体病院である市立病院でのことです。
市立病院の存在意義を忘れ、市民と遊離してしまいました。
結果、公務員や医療従事者にありがちな、サービスを「提供してやっている」、「診てやっている」といったお役所的な考え方になってしまいました。
しかし、時代は、既にパターナリズム「父権主義」を否定しております。
「市立病院」でなく「市民病院」でなければなりません。
病院の市民公開講座は、「医療が地域に密着しているその象徴であり極めて大事なイベント」です。
私は先日、総合東京病院(中野区江古田)の市民公開講座にて、「大きないびき・無呼吸が心筋梗塞・脳梗塞を生み出す」という題で講演してきました。
この病院は、急成長している都内有数の病院です。
創始者である理事長の渡邊一夫先生は、私が尊敬している医師です。
郡山市から一代で地域密着型病院群を築かれ、市民公開講座を強力に推進してされています。
この病院でも、月4回の市民公開講座が開かれており、まれに見る開かれた病院です。
地域との関わりを大事にしている職員が、講演の準備を、土曜日にも関わらず一生懸命してくださります。
市民「聴衆」も、楽しく真剣に拝聴してくださりました。
私も、久しぶりの達成感を感じた講演でした。
市民公開講座にて