本取り虫/群 ようこ | Bon livre –いつか最良の一冊と出会う–


本取り虫 (ちくま文庫)


群ようこさんの読書愛が詰まった一冊。

本に囲まれたいっていうのは、本好きの共通願望か?
好きな本を好きなだけ買ってみたいわ!
ある時期をさかいにばかばか購入するのをやめて
厳選するようになって、ぐっと買う量が減ったのも同じだー。

やっぱり、引っ越しってそういう転機になるよねぇ。

最近、実家に溜まっていたもう読まない本を
大量に古書店へ持ち込み、
空いたスペースに今の家から漫画を移したよ。

しかし、藤子・F・不二夫の『メフィスト惨歌』は
どこへいってしまったのだらう…。

私の場合は、未読のまま積んどくってことはないけど
(わくわくしすぎて速攻読んじゃう)
群さんの全盛期のお部屋はどんなだったんだろう?

近年の小説ばっかり読んでいるもので、
有名文学とか不朽の名作といわれるものを
ほとんど読んでいないから、
そこも群さんとは違うのだけど、
『東海道中膝栗毛』読みたくなったぞー。

林芙美子の『放浪記』もね。

独りでも人生を楽しめる話とは、気になるじゃないか。
またまた真逆なことに、王子様と結婚してめでたしめでたし、な
お話が好きなタイプなのだが。

私はなんであんなに結婚願望が強かったのかと考えたら、
童話のお姫様に憧れたからなんだな、きっと。無意識に。
結婚=幸せ、と信じ込んだのだ。
安易に刷り込まれなかった群さんはすごいな。

中原中也がカワイイってのは、同意!

同じ本好きでも、
趣味も目的も昇華のさせ方も、ちがうんだなぁ。

悔しいくらい、本が読みたくなります。