アンソロジー カレーライス!! /阿川佐和子、東海林さだお、安西水丸 ほか | Bon livre –いつか最良の一冊と出会う–


アンソロジー カレーライス!!


そろそろ、おせちやお餅に飽きた頃ではないでしょうか。

年代もバラバラな作家さんたちのエッセイなどから
カレーにまつわる話を抜き出し集めたアンソロジー。

この一冊を作るために寄稿されたわけではないので、
カレーのある風景を懐かしむ人もいれば、
こだわりのカレーについてがっつり語る人もいて、おもしろい。

敬省略でいきます。

池波正太郎、井上靖、小野安次郎、寺山修司といった
昭和初期を生きた人たちは「ライスカレー」と呼んだりしている。

向田邦子や中島らもは、「まずいカレー」を、
内館牧子や林真理子はカレーを食べる男の男らしさに耽っている。

安西水丸や阿川佐和子のように、
オリジナルのレシピを披露している人もいるし、
吉本隆明に至っては市販のルーの食べ比べ表を書き出している。

一人にひとつ、カレーの思い出。
エブリ チャイルド ハズ ビューティフル カレー
ビュリカレー ビュリカレー♪ である。

我が家のカレーは市販のルーを使うので、特徴はないけれど、
朝食にカツカレーが出てきても、
寝起き3分後でも食べられるほど、私はカレーが好き。

私も夫も面倒くさがりだし、味にこだわりがないので
我が家のカレーも特徴のない市販カレーになるのだろうな。
せめて隠し味をためしてみようか。
コーヒーがありなら、カフェオレはどうだろう?

こういうものを読むとつい、私の場合はね、と話したくなる。
みなさまもひとつやふたつ、
カレーにまつわる小話をもっているのではないでしょうか?

インドでナンを焼く修行をしたとかは小話じゃないです。
本一冊、書けるやつです。

ちなみに私は、カレーライスの560倍くらい
カレーうどんが大好きである。