星間商事株式会社社史編纂室/三浦 しをん | Bon livre –いつか最良の一冊と出会う–


星間商事株式会社社史編纂室 (ちくま文庫)


※ネタバレふくみます。

『社史を作る』とはまた地味なテーマだなぁ、なんてみくびっていた。

社内の厄介者が集められた部署なので、みなやる気がなく
まとまりもないし、作業はなかなか進まない。

ってとこに、突然の腐女子ー!

がぜんおもしろくなってきた!
男と男のあれやこれやには興味ないんだけど、どう影響してくるのかと。
社長と専務がアッチッチみたいな社史つくっちゃうのかと。

怒られるわ。閑職にまわされるどころかクビだわ。

私も出世欲なんてないから、資料室にとばされたーい!
文献を調べてるんですって言いながら小説を読んで
データをまとめてるんですって言いながらブログを書きたい。

たとえバレても、本間課長なら
「わたしもそのアメブロってやつに登録してみたんだが」とか言いそう。

育休明けに復帰するのが、社史編纂室みたいな部署なら
もうちょっと楽しみになるのになぁ。
産休に入る前の部署は、私だけアウェイで
メンバーとほとんど喋らないどころか名前すらわからない。

きのうの合コンどうだったんですかぁ~ってキャーキャー喋ったり
旅行のおみやげです~ってみんなでおやつ食べる部署に行きたい。
みんなでプラバン作って、デザフェスに出店したりしたい。

仕事がないなら尚よし。

期待されない社員だった幸代たちが、
思わぬ秘密と大きな敵に対峙することとなり、事態は急変する。

マカロニのおじさんとヤリチン先輩、かっこいいな!