路地裏の金魚/鳴海 章 | Bon livre –いつか最良の一冊と出会う–


路地裏の金魚 (光文社文庫)


これ読了できなくて、紹介してすみませんて感じなんですけど。
もし読んだことある方がいたら、最後まで読むべきか教えてほしいです。

四十二歳の有馬仙太郎は、製薬会社の営業マン。別れた妻に払う養育費の捻出に四苦八苦していた。ある晩、浅草での接待の後、観音裏の一杯呑み屋・金魚に立ち寄った。その店で、仙太郎は不思議な体験をする。便所を出ると、カウンターには若かりし日の父親が―。過去と現在を行き来し、仙太郎は競馬で一攫千金を狙う!

ね、あらすじはめっちゃおもしろそうでしょ?

でもね、この「製薬会社の営業マン」の「接待」の描写の数々が
私には耐えきれなかった…

キャバクラで全裸になってうんぬん、自分の嘔吐物をうんぬん…

手足を切断するとか頭をかち割るとかいう猟奇的描写は読めても、
下劣というか下品というか、過剰な下ネタはダメで。

彼と結婚式の余興について話し合ったときも、
彼の職場は体育関係なので、やっぱりちょっと下品な方向に走りがち、
でも私はそういうのが好きじゃないし、
友人たちも妙齢の淑女や一般企業のひとたちなのでノリについていけないから
ちょっとやめてほしいと言ったらケンカになった。

流星ワゴン』も『地下鉄に乗って』も5つ星のおもしろさだったから、
「若かりし日の父親に会う」系の話は大好きなんだけど。
お父さんぽい人が出てきたあたりで挫折してしまった。

極度の人見知りなので、仕事を探すとき、営業だけは絶対いやだと思っていた。
そしたら想像以上だったわ。人間捨てるレベルなんて。

もちろん、お医者さんを接待しなきゃいけない仕事だから
極端な例なのかもしれないけど、
世の営業さんは男性も女性も少なからず苦労はあるだろうしなぁ。

これを読むと、医者って最低、絶対結婚したくないとも思っちゃう。
求婚されたこともないのにー!

ストーリーがおもしろければ、接待のエピソードだけ飛ばして読むので
おすすめできる、という方がいたら教えてほしいです!