皆さまこんにちは。フランスは少しづつ春めいてきました。

桜が少しづつ咲いてきて、ミモザは黄色い美しい花を咲かせています。

公園の芝生の上にはスミレが咲き始め少しづつですが確実に春の訪れを感じています。

 

日当たりの良い場所にある木蓮の蕾も大きくなってきて

咲くのが楽しみです。

 

40歳になると、40回春を経験したので

歳を重ねるごとに花の芽吹きとかを敏感に察知するようになりました。

春を知るにも訓練が必要ですね。

80歳になったら80回も春を経験するわけなので

更に意識が磨かれて今見えないものを感じたり見えたりするように

なるのかしら、と少し歳を重ねるのが楽しみでもあります。

 

2週間のバカンスも終わり、子供達は元気に学校に通っています。

バカンス中も仕事のある親も多いフランス。

そんな家族が気軽に申し込める

子供のために、町が運営しているVacance Sport にお世話になりました。

 

町が子供達に様々なスポーツ体験を提供してくれるサービスです。

 

体育館でバスケットや器械体操などの運動の他にも、

サーカスの演目にチャレンジする日があって綱渡りや

皿回しとか玉乗りをしたりなど、面白そうな体験もできたようです。

相撲チャレンジという日もあり、相撲の着ぐるみを着て相撲をとったそうです。

お笑い番組見たいですね。

 

 

バスに乗ってボーリングやスケート、プールに連れて言ってくれたりと

コロナ渦で大変なのにもかかわらず、大変お世話になりました。

 

 

子供たちは退屈ぜずにあっという間にバカンスが終わり学校が始まりました。

コロナ渦前までは、よくフランスのマミーの家にお世話になっていたのですが

子供からの感染が心配なのでフランスでも、孫に会えないおじいちゃん、おばあちゃんが

沢山います。

 

最近、下の娘が私は大きくなったら、ブルターニュに住みたい。

大きな古い、マミーの家のような場所で、牛や犬を飼って自然の中で暮らしたい、

と言うようになりました。

彼女は0歳からブルターニュの海風に当たって

動物に囲まれてのびのびとバカンスを過ごしてたから、DNAに

ブルターニュの風が刻み込まれているのでしょう。

 

私も日本に帰りたいなーと思うことがありますが

住むなら静岡県の河津町に住みたい、と言う気持ちが時々湧き上がってくるのです。

私はバスガイドの仕事をしている時約8年間に渡り、毎日様々な場所を訪れました。

その中でも、河津町がなぜか印象に残っているのです。

 

河津町は伊豆半島の南に位置していて、海に囲まれた町。

には日本一の早咲きの桜と言われている

河津桜が川沿いに植わっています。

 

仕事で何度も訪れたのですが、河津は日帰りのツアーの最後の見学地でして、

いつも夕暮れギリギリ前に町に着くのです。

なので、朝7時集合のバスツアーでは夕暮れに時には添乗員も

乗務員もみんなクタクタになります。

 

 

ツアーのメインが河津桜のお花見なので、見学時間も2時間と長く

仮眠をするのですが、なぜかこの町を気に入り

私もお客さんがいない間に、自分の足で河津さくらの原木を見に言ったりしました。

フラフラになりながら。

 

町の中心地に、大きな楠が御神木の神社、来宮神社があります。

ここを訪れた時はもう夕暮れ時でした。古き良き日本の原風景のような景色が広がっている

小さな町の神社。ここの

神社の御神木を見た時に何かを感じました。

 

まるでトトロの家の入り口になっている楠のような立派な木でした。

楠を見上げて、大きな太くて白いしめ縄が結ばれている楠。

ホッとすると言うか、なんだか懐かしい気持ちになりました。

 

それから何度か河津を訪れましたが、河津は特に大きな旅館もないので

いつも通り過ぎるだけで

この町に宿泊することもなかったけれど、なぜか懐くかしくて

日本に住むならここに住みたいなあと。

 

 

 

なんで自分がこんなに河津に惹かれるのだろうと、ふと考えていました。

1つ目の理由は、祖母との優しい人時の思い出と重なるから。

 

 

川と海。神社。私が幼い時に母方の祖母のいえの近くには

川が流れていて、よく散歩がてら神社に連れてかれました。祖母の家のある常陸多賀も

海もそう遠くなく、川がちかく流れていました。

諏訪梅林という川沿いの梅林でも水遊びしながら沢山遊びました。

梅林の近くには、古い神社がりました。

諏訪神社という小さな神社は長い急な階段があって、白ひげの仙人みたいなお爺さんが神主さんだったのでしょうか

水を汲んでいる姿を今でも覚えています。

 

祖母とお宮にお参りして、薄暗いお宮の中をのぞいても神様はいなくて

あの白いひげのお爺さんが神様なんだろうか、などと一人で想像していました。

神社までの散歩道は祖母と手を繋ぎ、

不思議な子供の想像を掻き立てる世界が広がっていました。

 

神社の裏に行くと小学校のグランドがあって子供の遊び声が響いてて

コンクリート造りの小学校がありました。

 

この神社は、祖母と手を繋ぎ、非現実的な不思議な世界に浸れる場所でした。

きっと祖母との温かい時間を過ごしたかったのに

コンクリートの小学校を見ると現実社会に戻されるのでそれが嫌だったのだと思います。

 

常陸多賀にある諏訪神社は、後に仕事で日立の行く時に知りましたが、

長野県の諏訪大社と地下で水源が繋がっていいるという伝説があり

諏訪大社の諏訪湖の水がここから湧き上がっていると言われているそうです。

 

 

話は戻りますが、河津町は川があり海がある。

桜がある。来宮神社の

パッと明るいパワーを秘めている神社この三点がなんだか幼い頃の温かい祖母との思い出につながり

美化されているから、この町に惹かれるのだと私は感じました。

 

 

河津さくらは日本一の早咲きの桜だと言われていています。

来年の春は家族みんなで河津町に滞在できるように計画を立てる予定です。