各著名人から有益な情報を転載します。

 

こんにちは、表現者クライテリオン編集長の藤井聡です。

ジャニー喜多川による児童・青少年に対する性虐待問題は、BBCで大きく取り上げられて以来、ようやく日本のTV・新聞も取り扱うようになりました。

そして、真の意味で「中立」な調査委員会が調査を行ったところ、その児童虐待・青少年虐待は半世紀にわたって繰り返され、その被害者も数百人、数千人規模という空前絶後の規模であることが明らかとなりました。

しかも重要なのは、そうした性虐待の事実を、ジャニーズ事務所は組織として認識し、その上でその事実を意図的に隠蔽し続けていたことも明らかとなりました。

今、新聞TVの各報道機関は、以上の「調査期間が発表した事実」を報道する形で、ジャニー喜多川性虐待問題を報道しています。
(例えば、コチラhttps://www.youtube.com/watch?v=BEioohiDHdQ

しかしこの問題を隠蔽したのは、ジャニーズ事務所だけではありません。

今、この問題を〝いけしゃぁしゃぁ〟と報道している大手のTV新聞も実は、ジャニーズ事務所と全く同じく、この超大規模性虐待問題を隠蔽し続けたのです。

したがって、この事件の主犯はジャニー喜多川であったとしても、ジャニーズ事務所と大手TV新聞社もまた、共犯という形で大きな罪を負っているのです。

したがって今、TV新聞は、自分自身が本事件について共犯行為を働きながら、その反省を行うこともなく、全くもって第三者のフリをして「ほっかむり」しながらこの性虐待事件を報道している、という状況にあるわけです。

この「マスメディアによる重大情報隠蔽」という組織的行動がなければ、ジャニー喜多川の性虐待の被害は、ここまで拡大していなかったことは確実です。したがってこの「マスメディアによる重大情報隠蔽」は、極めて深刻な被害をもたらしたわけであって、したがってそれは、本来ならば、新聞TV各社は近代的法制度によって裁かれなければならない、重大な組織犯罪なのです。

しかし、残念ながら近代社会というものは、法的な責任単位が「個人」であって「組織」ではないため、新聞TV各社という「組織」を罰する法制度は存在していないのです…。

それはちょうど、オウム真理教や統一教会、ビッグモーターが「組織」として十分裁かれていないのと全く同じ構図があります。

いわば、新聞TV各社は、「マスメディアによる重大情報隠蔽」という巨大な罪を犯したにもかかわらず、法律の網の目をかいくぐっていけしゃぁしゃぁとビジネスを継続し続けているわけです。

つまり、「ジャニー喜多川問題についてのマスメディアによる重大情報隠蔽事件」の「主犯」はまさにその新聞TV各社であるにもかかわらず、その罪は、一切法的に裁かれないのです。

本当に腹立たしい話しです。

しかも、「法律の網の目かいくぐった犯罪」に対してできるのは、「社会的制裁」しかないのですが、その主たる執行者は、新聞TVのマスメディアです。

だから、社会的制裁において新聞TVには、我々の中で唯一最大の特権を持っているのですが、新聞TVは、その自らが持っている特権を十全に駆使する事を通して、自らの犯罪行為に対する社会的制裁からも逃れているわけです。

重ね重ね、本当に腹立たしく思います。